12月21日(月)、東京都内のホテルで、2016年からスーパーラグビーに参入する日本チームである「サンウルブズ」のチーム発表記者会見が行われた。ヘッドコーチには元オールブラックスのマーク・ハメット氏が就任、さらに34名のスコッドも発表された。
マーク・ハメットヘッドコーチ
今回、日本にとって最初のスーパーラグビーのチームとなるサンウルブズのヘットコーチという重要な役割を担うことになり、とても光栄に思うと同時に強い責任を感じております。
日本には125年という長いラグビーの歴史があります。ワールドカップ2015で日本は素晴らしい成績を残しました。そして2019年はこの日本にワールドカップがやってきます。2019年に向けて日本のラグビーを成長させていくという役割があると思っています。まずは2月27日、東京で行われる世界トップレベルの試合を楽しみにしています。
私が今回、ヘッドコーチの職を引き受けた理由を申し上げたいと思います。1996年、スーパーラグビーがスタートした年に遡ります。その時、私はクルセーダーズのメンバーでした。皆さんご存知の通り、クルセーダーズはスーパーラグビーで7度優勝をしている知名度のあるチームですが、この最初の年は最下位だったことはあまり知られていません。
クルセーダーズが1996年、最下位ではありましたが私達はもがき苦しみながらもその後スーパーラグビーで勝利をしていくための礎を築いてきたのです。今回、サンウルブズのヘッドコーチを引き受けた時も、2016年シーズンは新しいチームとして、これから勝利するための礎を作りそして上昇していく、そんなことをイメージしました。
ここにこうしてラグビーチームとして誕生するには、多くの方の多大なるハードワークがあったからだと思います。そういった皆様に感謝申し上げたいと思います。
――どういうラグビーをしたいですか
ハメットHC まず南アフリカのチームと9試合戦います。おそらくタフで難しい大会となります。ただ、ワールドカップでは日本は南アフリカに勝っているので、相手に取ってもタフなのは同じだと思います。その中で大事なのは日本スタイルのラグビーをしていくことです。スピード、ウィットといった部分は勿論ですが、やはりセットピースは大切なので、スクラム、ラインアウトも強化したいと思います。また、どのチームにも必要なディフェンスの精度も高めなければならないでしょう。