将太郎です。
2021年も大詰めとなりました。
クリスマスが過ぎ、この週末からは大学選手権準々決勝があり、全国高校大会が始まり、年が明けるとトップリーグから改編されたリーグワンが始まります。今まで止まっていた感があった国内ラグビーが一気に加速していく気がします。もうワクワクしますね。
さて、大学選手権準々決勝の翌日、27日には全国高校大会が開幕します。
昨季は全日程が無観客開催でした。今季も開会式はなし、1月3日の準々決勝までは無観客開催の方針ですが、各チームの登録選手の両親は観戦可能と聞いています。限られた人数のもとですが、一番見てほしい人に見てもらえるのは選手にとっては嬉しいことだと思います。僕はJスポーツで解説させていただきますが、グラウンドは限定で、僕は1月1日の3回戦まではずっと第3グラウンド担当。
他のグラウンドの試合は見られず、選手や監督と話をすることもできませんが、コロナ禍での大会開催ですからやむを得ないと理解しています。考えてみると、高校ラグビー花園大会の他にない魅力は、お客さんが3つのグラウンドを自由に動き回りながら多くの試合を観戦できることにあったんだなあと改めて思います。たくさんのドラマが同時に起こっている。お客さんもそれを”はしご”しながら選手やチームに感情移入する……そういう楽しみ方ができないのは残念ですが、今大会は、Jスポーツで3つのグラウンドを行ったり来たりしながら楽しんでいただければ嬉しいです。それも新しい楽しみ方かもしれませんね。
昨季は第100回大会という節目の大会でした。今季は101回目。いわば、200回大会に向けた新たなセンチュリーの最初の大会になるわけですが、選手にとってはそういうことは関係ないですよね。今の高校生にとっては今年の大会がすべて。力を出し切ってほしいです。
僕が注目したいチームは、初出場の3校です。倉敷、専大玉名、読谷。ラグビーは大人数が必要ですから、どこの国でも、どのカテゴリーでも強いチームはある程度決まっている。さらに最近は高校のチーム数が減っている。多くの都道府県で出場校の顔ぶれが固定化している中で、初出場にこぎつけた各校の努力は大変だったと思います。