久々にエディーと会いました。3日に横浜の慶応大学グラウンドで行われた、エディー・ジョーンズのコーチングクリニックに、神戸から日帰りで参加したのです。朝4時に起きて、5時の始発電車に乗って、新幹線に乗り継いで……僕自身、シックスネイションズの解説でイングランドの試合を担当することが多かったので、どんなアプローチでグランドスラムに導いたのかを聞きたかったし、これからは指導者になるにしても、どういう形にしても、ラグビーに関わっていく上で、エディーの話はすべて実になると思ったんです。
「シェイプは終わりだ」というエディーから発せられた言葉の真意とは
イングランドの指導について、エディーは『それぞれの国、文化にあった強化の仕方がある。すべての国で、日本代表に課したようなハードワークを求めればうまくいくわけではない』と話していました。
そして印象的だったのは「シェイプは終わりだ」というひと言です。「シェイプ」とは、エディーが日本代表に2010年からのサントリーの指導、2012年からの日本代表の指導で中心に据えた戦術で、2015年のワールドカップでも日本代表の戦い方のベースになったアタック理論ですが、エディーは、それは過去の考え方だと自ら言い切ったわけです。