将太郎です。
日本列島はたいへんな豪雨と、それに続いてたいへんな暑さに見舞われています。西日本を襲った集中豪雨で犠牲になられたみなさまのご冥福を祈りますとともに、被害を受けたみなさまにお見舞い申し上げます。また、たいへんな暑さの中で復旧作業、復興作業に従事されている皆様のご安全をお祈りいたします。
僕は週末、高校生を指導する機会をいただき、20年ぶりで淀川の河川敷グラウンドに行きました。高校ジャパンの合宿では、朝5時から延々と走らされた、とても辛い記憶のあるグラウンドでしたが……、今は指導する先生方も、熱中症対策をしっかり取られていて、感心しました。気温は40度以上あったと思いますが、野上先生が「選手ひとりひとりが、周りの仲間の顔色を良く見るように」と話していたのが印象に残りました。確かに、異常がないかどうかは、一番近くにいる仲間が一番分かるはずですよね。昔だったら「人のことを気にする暇があったら…」と言われていたかもしれないけれど、今は、周りに目を配ることもラグビーの大切な部分だということが浸透してきた反映だと思います。素晴らしいなと思いました。
3シーズン目は3勝「苦労したシーズン」。ただ、1勝してからは内容的に互角。その中でもMVPはやっぱり・・・。
さて、スーパーラグビーはレギュラーシーズンのラウンドロビン戦が終わりました。
サンウルブズは3勝13敗。15チーム中最下位に終わりました。総括すると「苦労したシーズン」だったことは間違いないでしょう。3勝のほかにも、勝っていてもおかしくない試合がいくつもあった。そこに勝っていれば、プレーオフ進出を争うところまで行くのも夢ではなかったと思う。
でもそうはならなかった。
シーズンを振り返ると、開幕から9連敗したけれど、初勝利をあげてからは一転、3勝4敗と五分に近い星で戦えた。終盤の2試合はレッドカードが出てしまいました。もちろんディシプリンの部分で反省は必要だけれど、ちょっと不運な判定という面もありましたし、言い訳ではなく内容的には互角に戦えていた。
これらを俯瞰すると、結局のところ1勝をあげる前は、途中までは互角に戦えていたように見えても勝ちきれなかった。でも10戦目で1勝目をあげてからは、接戦を勝ちきるなど本当に互角の結果を残せるようになった。1勝目を上げることの大切さが改めて分かったシーズンだったと思います。
今季のサンウルブズは、シーズンスコッドは最終的に57人、練習生3人、合計60人の選手で活動しました。試合に出場したのは全部で53人。スーパーラグビーの他チームから見たら、かなり多い人数です。前半戦にキープレイヤーにケガ人が多く出てしまい、チームの骨格が固まらないことが初勝利まで時間がかかってしまった原因でしょう。結局、チームにいい流れが来て、勝ち始めたのは、SOにパーカーが定着して以降のことです。