今回、日本と対戦するスコットランドのメンバー、先発15人の総キャップ数は479に達する。先週、対戦したNZの356キャップよりもだいぶ多い。(NZはマコウとカーターの2人で217キャップ。残り13人は合計で139、平均すると11弱だ。
ちなみにスコットランド戦の日本は319。70キャップ超のベテラン大野がリザーブに回ったので、NZ戦の340よりも少なくなった。ざっくりと眺めれば、「スコットランドは経験豊富なベテランが多い」、ということになる。
実際、WTBのショーン・ラモントが2004年の日本戦を経験しているのをはじめ、今回のメンバー23人には、2007年のワールドカップからの生き残りが、PRマリー、ディッキンソン、HOフォード、FLブラウン、バークレーと6人入っている。
日本は2007年からの生き残りはLO大野均、WTB今村雄太、HO青木佑輔の3人だけだ。先週、日本と戦ったNZでは、ツートップのリッチー・マコウとダン・カーターだけだった。
今年はワールドカップとワールドカップの中間年だ。若手を抜擢するなら、今年くらいから経験を積ませないと、次のワールドカップには間に合わない。だから今年は、多くのチームが、若手をテストするラストチャンスととらえている。そんなシーズンなのに、ベテランが多いというこの現象、実はスコットランドのラグビー事情を反映している。