またひとり、英雄がスパイクを脱いだ。東芝FB松田努。
トップリーグ最年長出場とトライ記録を持つ、日本ラグビー界の生きる伝説。
40歳を超えても、スピードと反射神経を要求されるFBのポジションで、それも日本のトップチームでレギュラーを争い、ビッグゲームで身体を張り続けた。
献身的で、休むことを知らなかった。
若い頃のダイナミックでスピードに溢れたプレーは、経験を重ねるにつれて、優れた予測力、危機察知能力と動き出しの早さで、観る者を唸らせた。
40歳を超えても進化を続けた伝説のプレーヤー。
そんな松田努が日本のラグビーシーンに登場したのは、1990年代初頭、まだ大学日本一を知らない頃の関東学院大学からだった。
42歳まで頂点を追い続けた英雄は、まだハタチちょいの頃から、スケールの大きさを感じさせるプレーヤーだった。
英雄が、檜舞台に足をかけた20年前へ、タイムトラベル!