「今までの経験で、スタートからFBとして出ることはほぼなかった」という山沢拓也。開幕からここまでスターターとして出場した野口竜司ではなく、15番をつけて先発。山沢らしい、相手だけでなく味方をも想定しない「意表をつく」プレーが冴えていた。相手チームとしてもやりにくい、いやな存在であっただろう。大一番で勝利し、試合後に山沢が感じたこととは…。

前半は相手のペースになりましたが、試合全体を通して、自分たちのペースは割合として多くなって後半すごくいいディフェンスでプレッシャーをかけられていた。ディフェンスとして収穫があった。


――蹴ってからプレッシャーを与えていたが。


キックに対して全員がしっかりコネクトしてディフェンスしていれば、相手がどんなカウンターしてきても止められる自信があった。自分が蹴った部分でも、ディフェンスラインとしていいコネクトできたので、結果的にボールを奪い返すことができた。前半、コネクトしづらいところで蹴ったときもあった。後半はチームとしてつながりながらやれてボールを奪い返すことができた。

――前半、ベンチの布巻選手からどんな修正を受けた？


アタックのところでアドバイスをもらった。どういうところを狙っていくかで、FBとして試合に出たので、相手の弱いところにどうボール持っていくかというアドバイスをもらいました。


――前半最後のディフェンスを振り返ると


なかなか勢いをもたれると、一気にトライ取られるところであったので、チームとして全員がチームのために役割ができた結果、ペナルティーをとるところができた。本当にあの時間帯はすごく攻められていたが、どっちかというパナソニックの強みを表現できた部分かなと思います。