2月25日、NTTジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1第7節、リコーブラックラムズ東京はホーム・駒沢でコベルコ神戸スティーラーズを迎え撃った。
ゲーム開始前には今シーズンからブラックラムズに入団する6人の選手が紹介(*実際は7名の入団。1名のサミュエラ ・ワカヴァカはこの日アーリーエントリーでリザーブ入りを果たした)山本嶺二郎、伊藤耕太郎(明治大)、髙本とむ、津村大志(帝京大)、稲葉聖馬、ペニエリ ジュニア ラトゥ(大東文化大)。
先制したのはスティーラーズ。前半11分、SOブリン・ガットランドがブラックラムズのディフェンスライン裏に浮かせたボールに反応したCTBナニ・ラウマペが反応。そのボールをキャッチすると一気に加速しトライ。ガットランドのゴールも決まって0-7とした。
ブラックラムズも直後のディフェンスで敵陣15m付近のブレイクダウンでペナルティを獲得。FBマット・マッガーンが落ち着いて決めて3-7とする。スティーラーズも28分、敵陣22m内側でプレッシャーをかけペナルティを獲得するとガットランドがPGを決め3-10とリードを広げた。
追いかけるブラックラムズは33分、自陣10m付近のマイボールスクラムから、SOアイザック・ルーカスがゲイン、マッガーンにつなぎ、さらにCTBロトアヘアアマナキ大洋がボールをキープし敵陣ゴール前でポイントを作ると、スティーラーズがオフサイド。直後のマイボールラインアウトからモールを押し込みNO8ネイサン・ヒューズがトライ。マッガーンのキックも決まり10-10の同点として前半を折り返した。
後半、いきなりスコアが動く。42分、ブラックラムズのパスが乱れたところ、WTB松永貫汰が詰めてきて前方にキック。松永とラムズWTB西川大輔がチェイス。インゴールで西川がオブストラクション。スティーラーズにペナルティートライが認められ10-17とスティーラーズがリードする。
スティーラーズは57分、ガットランドがPGをきめ10-20とリードを広げると、ブラックラムズは63分、敵陣ゴール前のラインアウトからモールを組むと、ドライビングモールで押し込みHO武井日向キャプテンがトライ。マッガーンが見事にゴールを決めて17-20と再び3点差として後半残り10分を迎える。
会場の雰囲気が追い上げムードとなったが、スティーラーズのワンプレーがその流れを断ち切った。直後のキックオフをスティーラーズがキープ。ガットランドが負傷交代している間、10番に入っていた李承信のキックパスをWTB山下楽平がキャッチして右隅にトライ。その後のコンバージョンを李が決めて再び17-27と10点差にリードを広げた。
追い上げたいブラックラムズだったが、中々自陣を脱出出来ない時間が続く。一方スティーラーズは、敵陣での時間帯を作れていたものの、ディフェンスが固いブラックラムズに対してゴールラインを超えることができずそのまま試合終了。
コベルコ神戸スティーラーズが27‐17でリコーブラックラムズ東京に勝利し4勝目をあげた。勝点も19とし、6位浮上。プレーオフ進出圏内をキープした。次節は同じ勝点19のトヨタヴェルブリッツとの直接対決に挑む。
敗れたブラックラムズは直近3試合で平均得点が14と得点力に課題が見られた。ディフェンス力はトップチームに対しても通用する部分を見せた今シーズン、あとはアタック力をどこまで伸ばせるかで勝ち星を拾えるかどうかが大きく影響してくるだろう。
次週は東京サントリーサンゴリアスとの試合、上位チームに対してどんなアタックを見せるか注目したい。