9月13日(日)、明大八幡山グラウンドで、明大と慶大による試合形式の合同練習が行われた。
合同練習は、サントリーでチームメイトだった明大・田中監督と慶大・栗原HCのつながりから実現したという。明大にとっては「シーズン開幕前に厳しいプレッシャーのかかる相手とやっておきたかった。慶大はゼッタイに激しく来る。実際来てましたでしょ」(田中監督)
「試合」という呼称を使わないのは、慶大の他の運動部で感染者が出たことで、運動部全体に活動制限がかかったことを受けての処置だったようだ。
ともに4~5月は実質的に活動停止状態。寮の自室で自主トレーニングをしたり、寮の周囲を走ったり。6月から徐々に少人数グループに別れ、距離を空けてのトレーニングを始め、コンタクトを再開したのは8月に入ってからだった。実戦に関しては、明大は前週は関東学院大と、翌週は流通経済大とも対戦(こちらは「練習試合」と呼んで良さそうだという)し、3週連続で他校と身体を当てる機会を作った。一方の慶大は、練習を本格再開する予定だった矢先の8月にも実質的な再自粛期間があったため、他校との実戦の機会はこの日だけ。貴重なチャンスだった。
先手を取ったのは慶大。開始キックオフ直後の攻防でPKを獲得し、左ゴール前ラインアウトからモールを押し切ってトライ。5点を先制。