1月19日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿では、第11回全国女子ラグビー選手権、準決勝、PEARLS(関西大会1位)がYOKOHAMA TKM(関東大会2位)と対戦し、34‐24でPEARLSが勝利し決勝進出を決めた。
今シーズン初の単独チームとして出場したTKMはSOキャシー・シアタガのPGで先制。対するPEARLSは、セットプレー、スクラムで優位に立つと日本代表、NO8齊藤聖奈のトライとWTB三輪里佳のゴールで逆転。
TKMは25分、敵陣ゴール前でモールを押し込みHO小島晴菜のトライで逆転。それでも前半から優位立つスクラムでPKを獲得すると三輪里佳が2本のPGを決め13‐10とPEARLSがリードして前半を折り返した。
後半16分、TKMがFL永岡萌のトライで再び逆転に成功するが、25分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから日本代表HO永田虹歩のトライでPEARLSが再逆転。
そこから一気に流れはPEARLSへ。一気に敵陣までボールをキャリーすると、その勢いからFB三谷咲月のトライで27‐17。直後のキックオフから、今季新加入のブラックファンズ、CTBポーシャ・ウッドマンがビッグゲインし敵陣に入ると、32分、日本代表・PR北野和子のトライで34‐17と試合を決めた。
TKMは後半から出場したWTBアテカ・レイヤモが意地のトライを決めるもそこまで34‐24でPEARLSが勝利し決勝進出を果たした。2月2日に行われる決勝戦は昨年同様にフェニックスとPEARLSの対戦となった。
勝利したPEARLSの中でもプレースキックを行ったWTB三輪里佳は全てのキックを成功させてチームの勝利に貢献した。決勝でも接戦の中で、キックによる2点、3点は勝利をするために貴重な得点源となる。試合後、好調だったキックと、昨年敗れたフェニックス相手に決勝でどんな戦いをしたいか話を訊いた。
PEARLS WTB三輪里佳
――素晴らしいキックでした
もうこのために練習してきたんで100%決められて良かったです。
――なかなかキックがうまくいかない時期もあったと聞きました
その日の調子にもよるんですけど、今日の試合当日に持っていけるように、前回の試合の試合終わりから個人練習の時間を使って、試合球を使って準備してきました。ボールの形がそれぞれ種類によって違うので試合球のどこを当てたらどう飛ぶのか、距離を飛ばしやすかなどを確認しながら、ちょっとずつ修正してきました。
他の選手にもコミュニケーションを取ってキックがどうだったかフィードバックをもらって試合まで調整してきました。
――映像なども撮って?
はい。チームで映像を撮ってくれる場合もありますし、自主練のときは自分の携帯で撮って見ながらですね。試合の映像で、外したシーンはどんなルーティーンだったか、とか全部フィードバックして次こうしていこうというのをやっています。
――ルーティーンはもう固まってきた?
大分固まってきました。もうこれでいけるかなという感じがあるんで、これを継続して次の決勝もやろうかなと思っています!
――決勝も3点だったり、2点だったりキックは重要になってきますね
そうですね。最初お互い競っていて前半あんまりスコアが取れないというところもあると思うんで、そうなってきたら敵陣でペナルティだとか多分オプションとしてショットを狙うというのがあると思うんで、そこで決められるようにどのエリア、どの場所からでも確実に決められるようにしたいですね。自分が自信を持って「PG蹴れるからショットで!」といえるように練習を積み重ねようと思っています。
――距離はどのくらいまで?
ゴールポストから真ん中のゾーンやったら基本的にハーフウェイまでは届くんですけど、ちょっと外になってくるとだんだん確率は下がってきます。15mより内であれば100%で入ります。外についてはその日の調子によるという感じです。基本的にはどの場所からも入るようには目指しています。
――セブンズの時のドロップゴールと比べて?
ドロップゴールはボールをまっすぐ落とす必要があって、それがプレースキックの場合はないんので、まっすぐ立っている状態のボールを蹴るので、気持ち的には楽ですね。