7月29日(日本時間30日)、カナダ・トロントのMOBスタジアムでラグビー日本代表(以下、ジャパン)はフィジー代表と対戦した。試合開始から、フィジーにプレッシャーをかけてFB五郎丸歩のPG3本で9-0とリードしたジャパン。このままペースを掴むと思われたが、20分以降3つのトライを奪われ9-24とリードを許して前半を折り返した。後半、FWでプレッシャーをかけ、1トライ差まで追い上げるも22-27で勝利することは出来なかった。ベスト8入りを目標とするジャパンの指揮官であるエディー・ジョーンズヘッドコーチは、フィジー戦の80分をどう感じているのか。
酷い試合でした。楽勝で勝てたはずなのに負けてしまいました。良い結果ではなかった。9−0とプレッシャーを与えていたのに、ケアレスミスで得点を与えてしまった。ここ最近で一番、酷い試合でした。
――最後取り切れませんでした。
ジョーンズHC 相手のスクラムにはシンビンで入っている選手もいて、ペナルティートライの可能性もあったが、もっと遂行力に磨きをかけないといけない。スクラムでは相手が7人のときもありました。もっとボールキープしてドライブすべきだったかもしれません。
――スクラムトライではなくBKに回すタイミングもあったのでは?
ジョーンズHC 選手たちの判断です。
――タックルミスが多かったのでは?
ジョーンズHC アタックでミスして、相手にスペースを与えてしまった。
BKのハンドリングも悪かった。ワールドカップのスタンダードではありません。今日はバックスのランニングライン、キック、状況判断と悪かった。FWが相手を圧倒していただけに残念です。
フミ(SH・田中史朗)は良いプレーをしていましたが、残りのBKは非常に悪かった。ワールドカップのパフォーマンスではなりません。
――BKのタックルミスはどうやって修正しますか
ジョーンズHC (聞いた記者に対して)あなたはどうやって修正したらいいと思う? 祈ります。
――SH田中のプレーに周りがついていけなかったということはありますか。
ジョーンズHC 彼はひざひさの試合だったので、そういうこともあるのかと思っていました。