1月3日(金)、第104回全国高校ラグビー大会は準々決勝4試合が行われた。第2試合は東福岡と東海大大阪仰星の長年にわたりライバルとして戦ってきた2校が激突した。
先制したのは仰星。前半3分、NO8米谷翔馬のトライで先制すると、9分にはFL駒井良のトライでリードを広げる。東福岡は流れを掴めないまま前半21分にもCTB向井悠統にもトライを許し0-17とリードされて前半を終える。後半に入ると東福岡が反転攻勢。後半5分にはPR武田粋幸、16分にはHO須藤蔣一のトライで5点差に迫った。
後半30分、東福岡のラストプレー、自陣22m手前でルーズボールを東福岡がマイボールとして一気にハーフウェイ付近まで前進。ボールをつないで敵陣10mまでゲイン。7フェイズ目、ボールをノックオン。仰星がタッチに蹴り出しノーサイド。激闘に終止符が打たれた。
東海大大阪仰星が17-12で東福岡に勝利し、優勝した第101回以来3大会ぶりに4強入りを果たした。
東海大大阪仰星 湯浅大智監督
(成長できたのは)勝つということですね。これまでやり切るということを怠っていた部分があるんです。どうにかなるだろうと、ころがってくるというか、なんとなく流れで自分たちに流れてくるんじゃないかと思ったことが。ずっとここまでやってきて、それが一つもなかったんですけどね。どの大会も。大阪の予選も含めて。
何点とっても0対0、その意識というのが彼らがどれくらい思ってやれたのか、多分まだ甘いなというふうに思っています。(点差を詰められた)経験をしていない選手たちなので。ここで初めて経験するので、選抜も16で負けていますから。そういった詰めの甘さを永遠に言い続けているので、やっと信じてくれたんじゃないかな。
ディフェンス、タックルはしっかり準備してきましたんでそこはしっかり出してくれたかなというふうに思います。
(準決勝について)全力を尽くす、こういう体験をするということは人生の中での豊かさを増すということにもなります。そのステージがあるわけですから精一杯最後までやりきることが大切だと思います。
(常翔学園のイメージ)大工大だな、というイメージですね。もう一生懸命やるしかないので、うちもこれまで積み重ねてきたことものがあるので直向きに出していくだけですね。
東福岡 SO橋場瑠音
ミスがすぐに得点にされてしまうので、この3年生の悔しさを無駄にしないために、練習の時からミスにもっとこだわってやっていきたいと思います。前半はエリアも取れずにアタックのチャンスもなかったんですけど、後半風上になってから攻めれば取れるということがわかったのは良かったです。