サモア、イングランドを追い詰めるもジャイアント・キリングならず!1点差で敗れる | ラグビージャパン365

サモア、イングランドを追い詰めるもジャイアント・キリングならず!1点差で敗れる

2023/10/08

文●編集部


ラグビーワールドカップ2023・フランス大会、プールD、イングランド代表とサモア代表の一戦は歴史的な接戦となった。結果は18-17でイングランドが勝利。全勝でプールD・1位を決めた。敗れたサモアは4位が確定し今大会を終えた。

イングランドはキャプテンのオーウェン・ファレル、レッドカード明けのFLトム・カリーが戻ってきて、ベストメンバーを揃えてきた。その相手に対して、序盤先制を許すも、その後は終始ペースを掴んだサモアが優位に試合を進めていた。





2度のトライが認められず、終盤の大事な時間帯で不用意なペナルティで14人となったサモアが残り5分で逆転を許し、その後必死に攻撃を繰り出すもイングランドはペナルティを犯すことなく守りきり試合終了。「ジャイアント・キリング」は起こらなかった。しかし、確実にサモアのラグビーは世界ラグビーシーンに大きな爪痕を残した。そのことを物語るようにこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには、敗れたもののサモア代表SOソポアンガ(ワールドカップ終了後、リーグワンDiv3・清水建設江東ブルーシャークスへの入団がきまっている)が選ばれた。試合後のサモア代表、マスプアHCはじめ選手たちのコメントを紹介する。


サモア代表 セイララ・マプスアHC

タフな試合でした。正直に言えば選手たちのことを思うと胸が張り裂けそうになる。彼らはもっと多くの価値があったと思うし、我々は勝利を得るために十分だった。スポーツというのは残酷なもので、そうはならなかった。


私達がここに来てから4試合目までにベストなプレーができているのは偶然ではない。私達は真摯にプログラムを見直す必要がある。やるべきことはたくさんあるが、明日に備えていきたい。


――ティア1との試合ができるかどうかについて


ワールドカップの順位に関係してくると思う。しかし、残念ながらパフォーマンスだけでは十分ではない。しかし、イングランドのようなチームに対して、このレベルで競争力を発揮できることを示すには十分だと思う。


――パフォーマンスについて


プライド、誇りに思うという言葉は控えめな表現だ。ほとんどの面で圧倒していたと思う。オープンフィールド、特に広いチャンネルでスペースを開けることができたし、70分間イングランドを止めることができた。



――イングランド代表・マヌ・トゥイランギについて


私達はマヌと彼の功績をとても埃に思っている。彼がどのジャージを着ているかは関係なく、私達は常に彼をサモア人だと主張します。


サモア出身・イングランド代表CTBマヌ・ツイランギ

サモア出身・イングランド代表CTBマヌ・ツイランギ




――キーポイントだった場面は


もしあの2つのトライのうち1つでも決まれば勢いにのっていたと思う。自陣22mであれだけ長い時間ディフェンスしていれば何かが起こるはずだ。

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