ジャパンの次なる相手、アイルランドが4トライ、スコットランドをノートライに抑え完勝 | ラグビージャパン365

ジャパンの次なる相手、アイルランドが4トライ、スコットランドをノートライに抑え完勝

2019/09/22

文●編集部


22日、横浜国際競技場では、ラグビーワールドカップ2019・プールAアイルランド代表対スコットランド代表の試合が行われた。両チームにとっては本大会初戦。ジャパンと同プールのティア1同士の戦い、63,731人の大観衆が集まったスタジアムでキックオフ。




アイルランド先制の突破口となったLOヘンダーソン「今週準備してきたこととは違ったけどこのラインブレイクで勢いをつけることができた」

アイルランド先制の突破口となったLOヘンダーソン「今週準備してきたこととは違ったけどこのラインブレイクで勢いをつけることができた」

世界ランク1位のアイルランド、序盤から強みであるFW戦でスコットランドを圧倒。4分、LOヘンダーソンの突破から、ゴール前でフェイズを重ね、LO5ライアンが先制のトライ。さらに14分、敵陣ゴール前からのマイボールラインアウトでドライビングモール。HOベストがグラウディングし、12-0とリードを広げる。

スコットランドはSHレイドローのPG1本のみだった。

スコットランドはSHレイドローのPG1本のみだった。

スコットランドは直後の18分、敵陣10m付近のマイボールスクラムから、9番、10番、11番、15番とつなぎ、14番シーモアへ。敵陣22m内側に切れ込む。差し込まれたアイルランドはたまらずうけ自陣22m付近でペナルティー。スコットランドはショットを選択し、SHレイドローが確実にPGを決め、3点を返す。3-12。

スコットランドはさらに23分、SOラッセルが裏のスペースへキック。背走しながら捕球しようとしたWTBストックデイルがボールをこぼし、ボールはタッチラインをわってしまう。スコットランドは敵陣22m内側ライアウトのチャンスを迎える。ラインアウトからモールを組むも、すぐに展開。9番、10番、ラッセルからシーモアへのパスがつながらず。ルーズボールとなったところ。CTBリングローズの足元にボールがころがり、前方へキック。ボールをチェイスするのはFBホッグとWTBコンウェイ。前方にころがるボールがゴールポストにあたり跳ね返ったボールをホッグが押さえるもコンウェイのプレッシャーをうけ、キャリーバックするのがやっとという状況だった。

直後の5mスクラム、アイルランドは3フェイズ目でPRファーロングがトライ。少ないチャンスを確実にトライにつなげたアイルランドは19-3とリードをひろげた。

さらに30分、アイルランドはNO8スタンダーがピックアンドゴーでビックゲイン。再びゴール前での攻防。これ以上の失点はなんとか防ぎたいスコットランドは、何とか凌ぎトライを許さなかった。

スコットランドはラインブレイカーのFBホッグにボールを集めるアタック。厳しいマークにあうもいくつかラインブレイクしたのは流石。

スコットランドはラインブレイカーのFBホッグにボールを集めるアタック。厳しいマークにあうもいくつかラインブレイクしたのは流石。

35分、スコットランドは相手のペナルティーから敵陣22m付近でラインアウトのチャンスを迎える。モール押しきれず展開。FWでポイントをずらしながらフェイズをかさね、5フェイズ目にBKへ展開。9番、10番、そして15番ホッグとボールをまわすも、WTBストックデールのタックルが突き刺さり、ホッグはたまらずノックオン。アイルランドはこのチャンスをディフェンスで潰した。

前半終了間際、敵陣10m付近のマイボールスクラムでアイルランドはペナルティーを獲得。キャプテンのベストはショットを選択。蹴るのはマレー。ボールはポスト左をかすめ失敗。そのまま前半を終了。19-3とアイルランドがリードして前半を終えた。

前半途中からハムストリングスを痛めていたSOセクストン。試合後の記者会見でジョー・シュミットHCは「ジョニーは大丈夫」とコメントした。

前半途中からハムストリングスを痛めていたSOセクストン。試合後の記者会見でジョー・シュミットHCは「ジョニーは大丈夫」とコメントした。

前半途中から降りだした雨が強くなり、厳しいコンディションとなった後半、互いにブレイクダウンのターンオーバーやハンドリングエラーが発生し、なかなか落ち着かない時間帯が続く。得点が動いたのは56分、ハーフウェイ付近でのアイルランドボールラインアウト。キックで敵陣22m深くへけりこむと、スコットランドはキックで蹴り返すも自陣10m付近でアイルランドがアタックを再開。

WTBコンウェイ

WTBコンウェイ

SHマレーが裏のスペースへボールをけりこむと、スコットランドはキャッチできずルーズボールに。これをFBラーマーがキャッチしラックを作る。マレーはすかさず、ショートサイドに展開。スコットランドのディフェンスが全く形成されていなかった。パスをうけたWTBコンウェイがそのままインゴールへ走り込みトライ。24-3とアイルランドがリードを広げた。60分、アイルランドはスコットランドボールスクラムにプレッシャーをかけ、スクラムターンオーバー。セットプレーでも優位に試合をすすめスコットランドを追い詰めた。

後半、膝の負傷で交替したFLワトソン。14ものタックルを決め、チームに貢献していただけにスコットランドにとっては大きな痛手となった。

後半、膝の負傷で交替したFLワトソン。14ものタックルを決め、チームに貢献していただけにスコットランドにとっては大きな痛手となった。

アイルランドは67分、ハーフウェイ付近のマイボールスクラムから、WTBファレルがゲイン、WTBストックデールにつなぎ一気に22mに入り込むと、スコットランドがたまらずオフサイドの反則を犯してしまう。SOカーティーが確実に決め27-3とし、リードを大きく広げた。

69分、アイルランドはLOバーンが決定機を妨害したということで、シンビン。スコットランドは一人多い状況の中、怒涛の攻撃をみせる。敵陣ゴール前でラインアウト。ここでサインプレーを見せるがFLワトソンがショートサイドに走り込むが、ここでも崩せず、トライを決めることができない。

プライドをかけて、なんとしてもトライを決めたいスコットランドはその後も攻撃を継続する。72分、敵陣22m手前でブレイクダウンターンオーバー。ゴール前でアタックを継続。それでも打ち破ることができない。結局、そのまま試合終了。


プールAのティア1同士の対決は、アイルランドが4トライを決めるとともに、スコットランドをノートライに抑え、ボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得した。アイルランドNO8スタンダーがPOM(Players of The Match)に選出された。



アイルランド・CJスタンダー


「とても激しい試合だった。後半はややスコットランドに押し込まれてしまった。スコットランドとはここ数年いつもフィジカルバトルの展開になる。今日はモールやゲーム通して幸運にも自分たちが競り勝っていた。日本はボールをまわしてくるし、速い展開をしてくるチーム。6日間でしっかりリカバリーをして、日本に勝つためのプランを明確にしたい。」


WTBショーン・マイトランドがLOヴァンディフレイヤーとラーマ―のダブルタックルで前進を阻まれる

WTBショーン・マイトランドがLOヴァンディフレイヤーとラーマ―のダブルタックルで前進を阻まれる

スコットランド スチュアート・マキナリーキャプテン


「全くもって残念。今夜の試合はほとんどのエリアで負けていた。アイルランドのパフォーマンスは素晴らしかった。多くのことを反省し次にむけて行きたい。雨と暑さでとてもタフなコンディションだった。この負けでプール戦敗退したわけではない。確かに今日の負けはとても残念だが、もう一度取り戻して、今日の負けから学ばなければならないし、残り3戦はより激しく戦わなければならない。」



スコットランド グレゴール・タウンゼント ヘッドコーチ


「残念です。自分たちのエネルギーを発揮できなかった。アイルランドのような強いチームと戦う時、もっとアグレッシブな戦いをしなければならなかった。相手はチャンスをものしましたが、自分たちはものにすることができなかった。前半、なかなかリズムに乗ることができず、そのまま修正できないまま厳しい試合展開だった。最初からエネルギーがだせず最初の20分は良くなかった。」

「次の3試合は絶対に勝たなくてはならない。特に日本戦。彼らはいいスタートをきっていますので、我々もしっかりと準備しなければならない。」





試合終了後、バックスタンドにむけて一礼をするアイルランドのメンバー。オールブラックス同様に、日本の文化を取り入れている象徴だ。

試合終了後、バックスタンドにむけて一礼をするアイルランドのメンバー。オールブラックス同様に、日本の文化を取り入れている象徴だ。

アイルランド ローリー・ベスト キャプテン


「自分たちにとっていいスタート。こういうかたちでスコットランドと初戦を迎えました。緊張していました。トライをとることができてよかった。ただ、これはスタート、もっともっと上達しなければならない。こういうかたちで4回目のワールドカップがスタートできて本当によかった。今後はチームとしていい戦いをしなければならない。」



アイルランド ジョー・シュミット ヘッドコーチ

「本当に23人すべていいプレーをしてくれました。リードしながら試合をすすめることができたのはよかった。こういった天候ですから苦労したこともありましたが後半、選手を変えていくことで、スクラムもターンオーバーできました。新しいコンビネーションでプレーしなければならない場面もありましたが、みんなでうまくやってくれたと思います。勢いがありました。こちらがリードすることで、あまりリスクあるプレーを選択しなくても良い状況だった。

ラインスピードがよかった。スコットランドを3点に抑えることができました。ただ、ずっと自分たちが思い描いているようなラインスピードだったわけではありません。しっかりコーナーまでディフェンスラインをふることができてそこから上がることができた。例えば、相手がアングルを変えてアタックをしようとしても、ラックの両側でも相手をシャットダウンできたのはよかった。」


「(次の日本戦に向けて)今日はほんとうにタフな試合だったので休ませる必要のある選手もいると思います。日本は本当に速い試合展開をすると思います。高いスキルもあると思います。ボールを流から田村へ幅広くパスされます。ラファエレもミッドフィールドのいい選手です。マイケルは本当にロシアに対して手に負えない選手だったと思います。フロントにもダイナミックな選手がいます。ジェイミーがどうまとめていくのかはわかりませんが、木曜日に選手が発表されるので、楽しみにしています。我々はそれに対して調整しなければならないでしょう。厳しい試合になると思います。」

HIGHLIGHT


アイルランドは、28日、日本代表とエコパスタジアムで対戦。スコットランドは30日、サモアと対戦する。

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