覚醒!フライングフィジアン。本来の強さが戻ってきた!ジョージアに快勝。最終戦ウェールズ戦でアップセットなるか | ラグビージャパン365

覚醒!フライングフィジアン。本来の強さが戻ってきた!ジョージアに快勝。最終戦ウェールズ戦でアップセットなるか

2019/10/04

文●編集部


3日、ラグビーワールドカップ2019、プールD・ジョージア代表とフィジー代表の一戦が東大阪市花園ラグビー場で行われた。ティア2同士の戦い。ジョージアは初戦ウェールズに敗れ、ウルグアイに快勝。フィジーはオーストラリアに敗れ、釜石ではウルグアイの猛攻にあいまさかの敗戦。今だ勝利はない。

フィジーSH・ロマニ

フィジーSH・ロマニ

ティア2同士の戦い。成長著しいジョージアがフィジーとどんな戦いをするのか注目の一戦となった。

序盤、激しく雨が降る厳しいコンディションの中、互いにスコアできず迎えた19分、SOボラボラが裏のスペースにグラバーキック。WTBラドラドラがキャッチして内に返しCTBナヤカレフがそのままインゴールへ。先制を許したジョージアは32分、自陣からFWとBKが一体になってボールを繋ぎ敵陣22m内側まで前進。フィジーがペナルティーを犯し、ジョージアはショットを選択。3-7として前半を終える。

後半最初にチャンスを迎えたのはフィジー。44分、敵陣22m手前のマイボールスクラムから、アドバンテージが出された状況で思い切ったアタックを仕掛ける。SOボラボラの飛ばしパスからFBムリムリバルが相手ディフェンスをひきつけながら絶妙なパス。WTBラドラドラが左サイドタッチライン際を抜け、SHロマニへ内に返すパス。ロマニがそのままインゴールへボールを持ち込みトライ。さらに49分、WTBツイソヴァのトライで17-3とリードを広げる。

ジョージア唯一のトライは大ベテランのゴルゴゼ。取るべき人がとったことでジョージアに流れが傾くかと思ったが。

ジョージア唯一のトライは大ベテランのゴルゴゼ。取るべき人がとったことでジョージアに流れが傾くかと思ったが。

ジョージアはようやく52分、キックオフボールをWTBクヴェセラゼがジャンピングキャッチ。ここから一気にゴール前まで進むと、チームの精神的な支柱であるFLゴルゴゼがトライを決め10-17と食らいつく。

60分、フィジーは自陣10mのマイボールスクラムから左サイドに展開。加速するBK。大外でボールをもったラドラドラが45mほどを走りきりゴール中央へトライ。これぞ「フライングフィジアン」という素晴らしいトライで勢いが増す。

MOPにも選ばれたWTBラドラドラ。どこからボールがでてくるのかわからない。「世界一のオフロード」が会場をわかせた。

MOPにも選ばれたWTBラドラドラ。どこからボールがでてくるのかわからない。「世界一のオフロード」が会場をわかせた。

勢いそのままに、その後3つのトライを決め、7トライ。フィジーにとってはワールドカップでの最多トライ獲得数を更新し45-10で快勝。

ウルグアイ戦の失墜から、ようやく目覚めたフィジーの戦士たち。次は、残すは1戦。10月9日に大分スタジアムでウェールズと対戦する。覚醒したフライングフィジアンがアップセットを起こすのか、大いに注目が高まる。


一方敗れたジョージアは11日にエコパスタジアムでオーストラリアに挑む。中7日ということでしっかりリカバリーして2勝目を目指す。

フィジー:ジョン・マッキーヘッドコーチ


今日はとても嬉しい。選手たちはよくやってくれた。前半はアームレスリングのような展開でした。プレッシャーの中でもゆるむことなく、試合開始からジョージアの前進を許さなかった。50分くらいまでとてもグラウンドワークがよくハードワークすることができ、ジョージアにチャンスを与えなかった。

ウルグアイの敗戦から、もっとハードワークをすること、さらにゲームをリードしてコントロールをすることによりフォーカスしました。そして今大会ではこのジョージア戦が一つのキーになるとずっと思っていました。プレーオフに進出することはかなり厳しいかもしれませんが、他のゲームの結果如何でもしかしたらミラクルが起こるかもしてません。ただ、3位になることはフィジーのラグビーにとってとても重要です。ワールドカップの出場権を得ることで、より長期的な計画をすることができ、ワールドカップに向けた準備をすることができるからです。

ウェールズは多分、このプールを首位で通過したいと思っているでしょう。そして、準々決勝でイングランドと対戦することを避けたいと思っているでしょう。こういったことは私達には全く関係ないですが、私達がやらなければならないことは、ジョージア戦で見せたようなモメンタムを作るということです。

またウェールズはとても危険なアタックをしてくるでしょう。そしてディフェンスもいい。スコアするために自分たちはよりハードワークしなければならないし、自分たちのスタイルにゲームをコントロールしていく。そしてウェールズに勝利するために、我々のベストゲームにしなければならない。



フィジー:ドミニコ・ワンガニンブロトゥキャプテン


試合前から、ジョージアのスクラムは世界でベストの中に入るということは承知していた。フィジカル面でのスクラム合戦、とりわけセットプレーで攻勢をかけてくるのは分かっていた。その意味で、今日は大きな挑戦だったが、選手たちが毅然として戦い抜いたことに感謝したい

世界一のスクラム―ジョージア、フィジーは対応していた。

世界一のスクラム―ジョージア、フィジーは対応していた。

ジョージア:ミルトン・ヘイグヘッドコーチ

一度オフロードでボールを展開されるとラインブレイクを許してしまい中々止めることができなかった。彼らは世界でも随一のオープンプレーができる。本当に素晴らしかった。日程(中3日)については特に問題はなかった。大会前に分かっていたことですし、それに向けて準備もしていた。今日試合に出た多くの選手はウルグアイ戦には出ていなかった。


ジョージア:CTBメラブ・シャリカゼ キャプテン

自分を含め、全てのプレーヤー、国、ファン、ファミリー、に対して心より謝りたい。前回大会から常に、この試合に向け準備をしてきた。もっと違った試合展開にすることもできたかもしれない。ですが、それを成し遂げることはできませんした。スコアだけ見ると大差がつきましたが、それは後半最後の20分での話で、80分全体ではないです。誰も責めることはできません。すべての選手に責任があると思います。

我々の評価をもう一度高めるにはオーストラリアに勝つことが唯一の方法です。ピッチ上で死ぬ覚悟ができています。もう何も失うことはありません。コーナーに追い込まれました。逃げる場所はどこにもありません。まっすぐ進むだけです。

FWが強いと思われているジョージアだが、バックスリーの若い選手たちパフォーマンスは新しいジョージアの可能性を感じさせた。(写真はFB・マティアシビリ)2023年のフランス大会では今大会の経験を活かしていくことでよりチーム力はあがっていくだろう

FWが強いと思われているジョージアだが、バックスリーの若い選手たちパフォーマンスは新しいジョージアの可能性を感じさせた。(写真はFB・マティアシビリ)2023年のフランス大会では今大会の経験を活かしていくことでよりチーム力はあがっていくだろう

――多くのベテラン選手たちが今大会を最後に代表チームから離れます。

そうですね。だから次のワールドカップにむけた準備のためにこの大会での経験を若い選手達に伝える選手達に伝える必要があります。「ワールドカップは普通の試合じゃない。一つのミスが命取りとなってしまう。」ということを。


――2023年のワールドカップは予選からになるかもしれません。

まずはオーストラリアに勝利するために試合に集中すること。そして、フランス大会のために若い選手にベテラン選手たちへ教えることができることは伝える。そしてここで得た経験やレッスンを我々は記憶に残して置かなければならない。そうすれば雨が上がり、また日が昇るでしょう。

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