ワールドカップイヤーの2019年があけた。
ワールドカップに向けた日本代表強化において重要な位置を占めるサンウルブズが、2月16日の開幕に向けて9日、都内でメディカルチェックをスタート。
サンウルブズで今季ヘッドコーチを務めるトニー・ブラウンは、日本代表ではジェイミー・ジョセフHCを支えるアシスタントコーチでもある。
2019年日本ラグビーのキーマンであるそのトニー・ブラウン(以下、TB)が9日、都内でメディアの取材に応じた。
「我々はプロフェッショナルなチーム。ハイパフォーマンスを出すのが使命」
――サンウルブズ、2019年の始動です。どんなスケジュール、どんなプランを立てていますか。
TB「まず2日間、選手はメディカルチェックを受けて、土曜日にフィットネステストを行って、月曜日(14日)に合宿をスタート。そこでスーパーラグビー開幕に向けたコンディショニングと戦術の落とし込みを行います。
合宿は市原でまず1週間、次に別府で1週間、そのあとまた市原で1週間練習してからメルボルンへ行き、レベルズとウォームアップゲームを行います」
――ワールドカップイヤーのスーパーラグビーは、どのチームもメンバー編成も含め難しい判断を迫られます。日本代表の主力メンバーは
TB「この合宿には参加しません。別の日程でスタートすることになる。サンウルブズは35人でスタートする。そのうち何人かはトップリーグカップの試合にも出て、遅れて合流する予定です」
――HCとしての今季への抱負を。
TB「サンウルブズは、今のスコッドを見ても、強いチームになる。どの試合にも勝つつもりで行きます。最大限良い準備をして、良い結果を残したい。タイトルを取る覚悟で臨みたい。サンウルブズは日本代表強化のツールではない。日本の選手がチームの戦力として通用するのであればサンウルブズのメンバーに選ばれる。私はサンウルブズのヘッドコーチとして、すべての試合に勝ちに行けるよう準備します」
――戦い方については。
TB「プレースタイルは基本的には去年と変わらない。日本代表ともリンクします。スピード、スキルを活かして、スペースへアタックしていく。ボールインプレーの時間を極力長く取って、セットプレーはなるべく避ける。そういうスタイルが、我々の勝つ可能性を増やすし、見る側にも楽しいゲームになる。できるだけたくさんトライをしたいし、相手にはトライさせたくない」
――すべて勝つという目標設定は驚きです。
TB「我々はプロフェッショナルのチームです。ハイパフォーマンスを出すのが使命です。昨年も、勝っているときはチーム内に自信があった。2019年のサンウルブズは、昨年のスタンダードをさらに向上させていきたい。スーパーラグビーにおいて、サンウルブズは大会の一部というのではなく、大会の中で勝っていくチームとして存在していきたい。今年は準備期間もこれまでより長く取れるし、プレシーズンゲームも用意している。去年のチームができあがった状態からスタートしたい」