春の日本代表キャンペーンの最終試合、6月24日に行われたフレンチバーバリアンズ(FBB)との2戦目、JAPAN XVとして戦った日本代表は1戦目に続き18-51で大敗した。試合後、ミックスゾーンを憮然と、悔しそうな表情を見せまいと、通り過ぎていった選手がいる。それは26歳ながら日本代表キャップ34を誇るPR畠山健介(サントリー)だ。
日本のスタイルを世界のラグビーファンにアピールしたい
3月18日、日本選手権の決勝後、畠山選手に「シーズンが終わったら訊こう」と思っていた質問をぶつけることができた。それは、昨秋のW杯の、日本代表の最終戦となったカナダ戦で引き分け(23-23)、試合後のミックスゾーンを、まるでFBB戦の時のように憮然と、しかも記者の質問を遮ってまで行ってしまったことについてだ。
パナソニックとの死闘を勝利で終え2冠を達成し、笑顔で「(準決勝の)東芝戦に続いてタフなゲームに勝ててよかった、家族や鹿折RSの校長先生にも(国立で)見てもらってよかった」と言っていた後に、W杯のカナダ戦についてたずねた(後半25分から出場)。すると、畠山選手は表情を一変させ、真剣な表情でこう答えてくれた。