こんにちは、将太郎です。
6月前半は、ワールドカップ100日前のイベントが各地であり、エリスカップのツアーがあり、フランスTOP14のプレーオフがあり……読者のみなさんも、次から次へとトピックがあって、てんてこ舞いだったのではないでしょうか。
その陰で、サンウルブズが、ひっそりと今シーズンの戦いを終えました。最終戦は地球の反対側、アルゼンチンまで足を伸ばし、ジャガーズに10-52で敗れました。
寂しい終わり方でした。
意図の見えない戦いが続いたシーズン後半―今季のサンウルブズは大きく3つのシーズンがあった。
サンウルブズはシーズン終盤、意図の見えない戦いに陥っていたなという印象です。
それは試合が始まる前から感じられました。最終戦では前週、ストーマーズ戦で途中出場ながら素晴らしいプレーをした山田章仁はじめ、立川理道、山沢拓也といったメンバーが起用されることを期待していたのですが、彼らはスタメンを外れ、山田と立川はリザーブにも入りませんでした。
彼らは、ワールドカップを諦めていないという意味でも、サンウルブズをこのまま終わらせたくないという意味でも、試合に出れば質の高いパフォーマンスを見せてくれたと思う。前節の山田のプレーが何よりの証明でしょう。ジェイミーも会見で、立川や山田について「サンウルブズも含めて彼らのアピールチャンスはまだ残っている」と発言していたし、楽しみにしていたのですが。
チームがひとつになっていない印象も受けました。たとえば、SNSに投稿される写真を見ても、選手たちが日本人選手のグループと外国人選手のグループに分かれて行動しているんだな…という印象を受けてしまう。正直、どうなんだろ? と思う部分もあります。同時に、今年のチームが置かれた環境、選手の置かれた立場を考えると、選手を責められない気もします。
振り返ると、今季のサンウルブズには大きく分けて3つの時期があった気がします。
今年のサンウルブズは、除外される危機が囁かれる中でシーズンに入りました。序盤は、チームを存続させるために勝ち続けるんだ、というモチベーションと、ワールドカップに向けて日本代表入りをアピールしようというモチベーションがあわさり、良いスタートを切ったと思う。2戦目のホームのワラターズ戦は、TMOが正しく運用さえされていれば勝っていた試合でした。3戦目はハミルトンでのチーフス戦、サンウルブズは結成4年目で初めてアウェーの勝利をあげました。