シックス・ネーションズレビュー。イングランドの連勝を18で止めたアイルランド。好調だったスコットランド、ヴァーン・コッターHC退任後のチームは。サンウルブズ、存在感を見せる江見と福岡。 | Rugby Japan 365

シックス・ネーションズレビュー。イングランドの連勝を18で止めたアイルランド。好調だったスコットランド、ヴァーン・コッターHC退任後のチームは。サンウルブズ、存在感を見せる江見と福岡。

2017/03/22

文●大西将太郎 構成●大友信彦


こんにちは、将太郎です。
この週末も、世界のラグビーは盛りだくさんでした。金曜日にはスーパーラグビーのサンウルブズが敵地でブルズと対戦。土曜日にはシックス・ネーションズの最終節3試合が行われ、その深夜にはフランス・TOP14のグルノーブル対トゥーロンで五郎丸歩が久々に先発出場。国内ではビッグゲームがありませんでしたが、これだけ、日本とゆかりのある試合情報が海外から入ってくる。それもすべてライブで見られる。すごい時代になりましたね。

3ヶ月ぶりに先発出場の五郎丸。交代するまで一度もキックを蹴らなかった。プレーに一切の迷いがなかった。

今回のテーマはシックス・ネーションズのレビューですが、その前に、五郎丸の久々の試合について。

五郎丸が試合に出るのは、12月24日、第14節のモンペリエ戦以来ほぼ3カ月ぶりです。本当に久しぶりだったし、たぶん彼自身が試合をすごく楽しみにしていたと思う。それが試合中の表情にも表れていたと思います。

この試合、五郎丸は後半30分に交代するまで70分間プレーしましたが、その間1本もキックを蹴らなかった。解説でも言いましたが、彼のラグビー人生でおそらく初めてのことじゃないか。それだけ、自分の中で、腹を決めて試合に臨んだと思う。ボールを持つ機会があったらランニングプレーをハードに行こう。それがあったから、プレーに迷いが一切見えなかった。

ボールタッチが少ないのは仕方ない。CTBがノヌーとバスタロー、2人とも自分で持っていくタイプだから、パスが回ってくる機会はどうしたって少ない。その中で、パスがくるのを後ろで待っているんじゃなく、オフロードをもらえるように考えて、近くをサポートするランニングコースを取っていたし、オフロードをもらえないときは迷わずブレイクダウンにオーバーに入っていた。全体的に、ボールを持っていないところでの仕事量が多かった。日本とは求められる役割が違うと言うことを理解して、自分がやるべき仕事を整理して、しっかりと遂行していたと思う。

何と言っても、3カ月ぶりの試合ですから、いろいろな思いがあったと思います。でも、ブランクを感じさせないプレーをしていたと思う。立ち上がりに前に出過ぎて後ろのスペースがあいて、キックを蹴られて危なかった場面があったけど、そのあとは修正して危ない場面は作らなかった。次の試合からはFBハーフペニーもSOトゥランデュックも戻ってくるし、同じように試合に出られるかどうかは分からないけれど、できることは自分にできることをするだけ。その意味で、今回のゴローはやれるだけのことはやっていたと思う。僕はポジティブに評価したいと思います。

 

シックス・ネーションズ、最終節の全試合に凝縮されていた

さて、シックス・ネーションズです。これは、最終節の全試合に凝縮されているんじゃないでしょうか。アイルランド13−9イングランド、フランス20−18ウェールズ、そしてスコットランド29−0イタリア。すべての試合が拮抗していましたね。全体的にハイレベル。今まで見てきた中で、一番面白いシックス・ネーションズだったなと思います。

そうなった要因はいくつかあるでしょう。ボールがすごく動く試合が多かったし、その背景には南半球の監督が増えていることもある。そして、もうひとつの大きな理由は、連勝を続けていたイングランドの存在でしょう。

 

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