シックスネーションズが開幕しました。
これまで、シックスネーションズの開幕は、トップリーグのファイナルや日本選手権と重なることが多く、世界的には歴史的にも集客的にもものすごい大会ながら、日本での話題性はもうひとつでした。
でも今年は、ワールドカップ2019で日本と同じ組にシックスネーションズ勢がアイルランドとスコットランドの2カ国が入ったこと、国内シーズンが終わり、スーパーラグビーも開幕前、国内試合が全然ない時期だったこともあいまって、たくさんの方がWOWOWの生中継を見てくださったようですね。
ワールドカップでジャパンが対戦する、アイルランドとスコットランドに注目。第1節で最も驚いた試合は…。
僕もイングランド-イタリア戦を解説させていただきましたが、たくさんの方から感想をいただきました。自国開催のワールドカップまであと1年となり、日本のラグビーファンにとっても、今季はこれまでになくシックスネーションズが気になるところなのかな、と感じています。ワールドカップ1年前ということで、どのチームもメンバーを固定してきているし、チームとしても成長期から熟成期に入ろうとしている時期ですからね。
何しろ、6カ国のうち2カ国(アイルランドとスコットランド)はワールドカップで日本と同じ組になる。2カ国(イタリアとイングランド)は今年日本代表と対戦する。残る2カ国(フランスとウェールズ)は過去2年間に日本代表がアウェーで対戦していて、力関係を計る目安になる。日本に関わるチームばかりの大会なんですね。もちろん、2019年ワールドカップでは全部のチームが来日して日本で試合をする。これまでのシックスネーションズでも、もっとも注目度の高い大会といっていいでしょう。
実際、第1節の3試合を見ても、点差があく試合はあっても、内容はどれも本当に濃かった。
特に驚いたのは初戦のスコットランドvウェールズです。スコットランドは去年の11月シリーズでオーストラリアに勝つなど好調だったし、今回もアタッキングラグビーが威力を発揮するかと思ったけれど、ウェールズが素晴らしいディフェンスでそれを封じ込みましたね。あと、もうひとつ感じたのは、ウェールズにはホームの利があったこと。すごい力をもらっているなと感じましたね。