シックス・ネーションズ2020―イングランドの優勝で7か月の中断を経た異例の大会の幕を閉じた | ラグビージャパン365

シックス・ネーションズ2020―イングランドの優勝で7か月の中断を経た異例の大会の幕を閉じた

2020/11/01

文●編集部


2020年11月1日、欧州6か国対抗戦・シックスネーションズは最終節3試合が行われ、イングランドが2017年以来の優勝を果たした。

注目された優勝決定戦は、フランスが勝利するも両チームに笑顔なし…

優勝決定戦として注目されたフランス対アイルランドの試合は、ヌタマック、デュポンのハーフ団が躍動しフランスが35-27で勝利。4トライを決めてボーナスポイントを獲得するも、得失点差でイングランドに及ばず2位。勢いのあるアタックで得点を重ねるが、ペナルティーも多く、優勝条件の31点以上の得失点差をクリアすることができなかった。

敗れたアイルランドは、キックを使ったフランスの攻撃に対し、前半連続トライを許し、後半も勝負どころでその部分で修正することができず失点を重ねてしまい勝利することができなかった。試合後、両チームに笑顔がない、という異例の状況となった。

4位には直接対決でウェールズに勝利したスコットランド。世代交代を目指すウェールズは1勝に終わり5位。敗れた試合すべてが10点差以内ということで、接戦を勝ちきることができなかった。今大会も1勝が遠かったイタリアが6位という結果となった。

 

ギネス・シックスネーションズ2020最終結果

1位 イングランド 4勝1敗 勝ち点18(得失点+44)
2位 フランス 4勝1敗 勝ち点18(得失点+21)
3位 アイルランド 3勝2敗 勝ち点14(得失点+30)
4位 スコットランド 3勝2敗 勝ち点14(得失点+18)
5位 ウェールズ 1勝4敗 勝ち点8(得失点+21)
6位 イタリア 5敗 勝ち点0(得失点-134)

イングランド エディー・ジョーンズHC

この大会に向けて変化のある状況の中でスタッフ、選手たちが目標に向かってしっかりと準備してくれたことを誇りに思う。スタジアムにサポーターがいないという異質な状況でしたが、すべてのサポーターのおかげでこの状況を打破することができました。このいい雰囲気を来週以降につなげていきたい。

少しレストして、来週の終わりにはまた集合してオータムカップにむけた準備に入ります。この大会もまた重要なトーナメントなので、ベストを尽くしていきたい。

 

イングランド オーウェン・ファレルキャプテン

――これからシャンペンで乾杯だと思いますが、ついにお祝いの瞬間ですね。


そうですね。素晴らしいトーナメントになりました。負けがあってそこから巻き返して勝利を重ねていきました。今日もしっかり自分たちの仕事をして(この時を)待っていました。優勝することができてよかったです。


――今日は(試合が終わってから)待っている時間も長かったですね。


最終的にトロフィーを獲得することができてうれしい。最後、ボーナスポイントを含む5点取れたのも大きかったです。


――今年のシックス・ネーションズは中断期間もあって、普段とは異なる状況でした。集中力などは切れることがなかったですか?

大丈夫でした。集中力も欠くことなくチームとしてプレーできたと思います。


――今日は100キャップのベイ・ヤングスが素晴らしいプレーをしました。


そうですね。今日は100キャップのベテランも新人も含め、いいプレーができたと思います。


――今日でシックス・ネーションズは終わりましたが、クリスマスが終わればまた新たなシックス・ネーションズのシーズンが始まります。


まずはこの勝利を喜びたいと思います。今日、このシーズンをこの形で終わることができたのは嬉しいです。来週以降もまた頑張っていきたい。 

 



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