大学選手権決勝レビュー・「やっぱり帝京は強かった」という印象の決勝戦!決勝という 舞台で初めてのメンタリティーでも1点差に迫った明治。 互いにこの経験を新しいチームの糧として どのように活かされていくのか注目したい。 | Rugby Japan 365

大学選手権決勝レビュー・「やっぱり帝京は強かった」という印象の決勝戦!決勝という 舞台で初めてのメンタリティーでも1点差に迫った明治。 互いにこの経験を新しいチームの糧として どのように活かされていくのか注目したい。

2018/01/10

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


帝京大学、強かったですね。明治大学、立派でした。素晴らしい大学選手権決勝を見せていただきました。

この日の明治は渾身の試合をした!

この試合を、ざっくりと一言で表現すると、「やっぱり帝京は強かったな」という印象です。明大のファンから見れば「ゴールキックがもう1本でも入っていれば……」とか「あのラインアウトが……」という思いもあったかもしれませんが、僕が見る限り、この日の明大は最高の、渾身の試合をした。

100点満点で120点をつけていい試合をしたと思います。つまり、エンジンは最初からレッドゾーンに入るくらいフル回転させている。エンジンはオーバーヒートして、タイヤはガンガンすり減っている。だから多少のスリップやハンドリングミスは当然起こりうる。だけど、最初からその覚悟で飛ばさなければ勝負に持ち込むことは出来ない。決勝とはそのくらいの戦いなのです。特に、初めてや久々で勝ち上がったチームにとっては。

明治の司令塔SO堀米。アタックはもちろん、ディフェンスでも体を張った。

明治の司令塔SO堀米。アタックはもちろん、ディフェンスでも体を張った。

SOの堀米くんがゴールキックを外したことも、それだけを取り出せば「なぜ?」と思ってしまうけれど、彼がやっていたのはゴールキックだけでない。ゼネラルプレーでボールを動かし、コールし、ディフェンスし……あらゆるプレーを、それまでとは違うレベルのプレッシャーの中でフル回転させていた。その消耗度、負荷の高い中で試合を進めながら、ゴールキックも蹴る。彼にとっては初めての経験だったはずです。

明大は19年ぶりに大学選手権の決勝に進みました.決勝とはどんな世界なのか、だれも経験したことのない世界です。

僕にも経験がありますが、大学選手権の決勝や、早明戦のようなビッグゲームには特別な緊張感があります。思考力に負荷がかかり、普段なら当たり前に判断できることが判断できなくなる。

普段、選手はストーリーをもってプレーします。
このプレーのあと、相手がこうなれば次はこうしよう、こう来たらここを攻めよう、こうだったらここへ蹴ろう。その先にはこうなるだろうからこうするか、あるいはこうするか……ところが、ビッグゲームではそういう正常な判断が下せなくなることがあって、その結果、事前に想定していたストーリーとは違うプレーを選択してしまったりする。周りからは「なんで?」と言われそうなプレーでも、当事者にとっては精一杯だったりするのです。

 

では、そういうときに正しいプレーをできるのはどういう選手か。

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