24日(土)NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1第6節、4位の東芝ブレイブルーパス東京は、ここまで全勝のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(1位)との大一番に挑み、後半ラスト3分で劇的な逆転トライで24-20と勝利した。
2026/01/25
文●編集部
東芝ブレイブルーパス東京 トッドブラックアダーHC

トッド・ブラックアダーHC
今週一週間、松永を中心としてチームとしていい準備ができていました。(松永)拓朗が言ってくれたとおりなんですけど、本当に素晴らしい前半を過ごすことができて、相手にしっかりと圧力をかけられていました。その中で必ずしも得点に結びつけていたかといわれるとそうではなかったですが、ハーフタイムに戻ってきた時には全員が次にやるべきことがクリアでした。コーチ、選手共に。後半に向けてのフォーカスというところも確認して、後半に向かっていこうというところができたかなと思います。
後半に関しては本当にクボタさんは危険なチームというところをしっかり理解して、ノートしていたんですが、それでもチャンスを与えてしまうことがありました。その中でもチームとして掲げていたボールを動かすという部分をやりきって、全員が自分たちのスキルを信じてやりきってくれたことはとても良かったです。
さらに最後の場面でも容赦なく自分たちの強みを出し続けて自信をもってやってくれたところは、選手の入れ替わりもある中で、今日の試合のように(松永)拓朗がリーダーシップを出してチームをまとめ上げて試合を勝ち取ってくれたのは本当に誇りに思います。
――これまで反則数が多かったがすごくオーガナイズされているディフェンスができていた
チーム全体の戦術というところで、しっかりクリーンにディフェンスするという部分は自信をもってできたことが大きかったと思います。ディフェンスができるという自信があったからこそ、落ち着いて対応できていましたし、相手を背走させてクリーンにディフェンスできていたと思います。そして、敵陣にはいったところでボールをもってスコアに結びつかなくても、相手に直掩まで着ているというプレッシャーを与え続けることが40分通してできていました。後半は最初15分くらいほとんどボールをもってというチャンスがなかった中で1トライで抑えることができたというのも良かった。
――今日はFWがすごく頑張った。FWの頑張りには満足している?
やっぱりFWの大きなクボタさんとの対戦では、FW戦がすごくチャレンジングになると思いますが、スクラムでは経験値のあるマカリオが力を発揮してくれたしモールでもしっかりトライをとれました。ラインアウトディフェンスでもベーシックなところが良かった。全体80分通して嬉しく思います。
東芝ブレイブルーパス東京 FB松永拓朗ゲームキャプテン

松永拓朗ゲームキャプテン
この試合勝ち切れたというところはすごくチームを誇らしく思っています。前半うまく自分たちのゲームマネジメントができて、相手の陣地でラグビーするというところ、ボールをもってプレーするところはすごく良かったなと思っています。後半、相手の時間が長くて中々ボールを持てなかった時間も多かったんですけど、ディフェンスですごくみんな我慢して、粘り強さを見せれたというところは、チームの成長を感じました。最後はみんなが同じマインドを持ってトライを取りきれて勝てたというところはすごく良かったなと思います。

――前半ノータイムで、自陣ゴール前でのペナルティをタッチに出して攻め込み、ペナルティをもらってショットではなくトライを狙いにいったところについて、選択に迷いは?
あの状況では相手にシンビンが出ていたので、アタックは自信を持っている部分で、かつ強みなので、相手がシンビン出ている間に1トライ取っておきたかったし、取れるという自信がありました。だから、あの場面で攻め続けたというところは素晴らしい判断だったなと思います。
1回自陣からタッチ蹴って攻めるマインドで次ペナルティもらって敵陣に入った時ひはもう必ず取って帰らないといけないシチュエーションだったので、そこをFWがしっかりモールで取りきってくれたのは良かったです。

――それまで敵陣で取り切れない時間が多かったですが、取り切る自信があった?
そうですね。アタックには自信をもっていますし自分たちのスキルとセットプレーを信じていました。
――クボタには5連勝。やりやすさはありますか?
FBをやっている者としてはやっぱりキックも多くなるし、細かいキックも上手なプレイヤーも多いし、ロングキッカーもいるし、その中で裏の仕事はすごく多くなるし、なおかつFWが強いチームなので、楽にFWを前に上げさせるようなラグビーをしないといけない。エリア合戦とかすごく大事になってくるので、頭を使わないといけないし、ずっと蹴ってばかりじゃ自分たちの強みのアタックもできないし、バランスを考えながら戦わないといけない。
チームとしてやりやすさ、やりにくさ、それに答えるのは難しいのですが、フィジカルでもタフな試合になるで、今までやりやすいと思ったことはないですし、すごく良いチャレンジになるし、ワクワクした状態で挑める相手ですね。
――いつ蹴るのか、いつ仕掛けるか、そういった判断はどういうイメージをもっていて実際に今日の試合ではどうだったか
前半は特にボールをもっている時間も多かったし、あと、風も見方してくれていたんで、より敵陣に入りやすいシチュエーションも多かった中で、相手はディフェンスで前に出てプレッシャーをかけてきましたし、FBが早くあがってきたりとか、10番が早く上がってきたりしたので、コーナーを見つけて裏にボールを蹴って、相手陣地でずッとプレッシャーかけるということを意識していました。

――最後の場面、5点差つけられてから逆転するまで、グラウンドレベルではどんな感じだったのか?
本当に誰もやられたという感じじゃなく、次の仕事に向かっていましたし、何をやるかということがクリアに話せていました。そうですね。自分の中では強い東芝というか、去年、一昨年みたいに優勝して勝ち続けているチームと同じ雰囲気というのをすごく感じられた瞬間でもありましたね。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC

バーナード・フォーリーキャプテン、フラン・ルディケHC
今日は、お互いのチームが競い合い、なんという試合なんだ!というような素晴らしい試合でした。特に自分たちは前半ディフェンスからアタックのチャンスにつなげようというところをやり切ることができませんでした。そして相手へのプレッシャーの機会も、のがしてしまったと思います。
後半は、ハーフタイムに遂行力の精度を上げるということを話したことで、改善されたし、選手たちもハードワークして後半はゲームをコントロールできていました。ただ、最後勝ちきれなかったという試合だったと思います。ただ、ポジティブな要素も多かったと思います。活かすところは活かして今後につなげていきたい。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SOバーナード・フォーリー

フランHCが言った通りですけど、ブレイブルーパスさんはいいチームだし、なぜ連覇しているのかを示していました。最後までしっかり戦い抜くということがやれる、そういうレベルの高いチームだと思います。
気分的には落ちる、下がっているというのが正直なところなんですけど、学びも多くありましたし、最後の部分は集中力が欠けていた。シーズンの後半ではなくて、今の時点でこういう結果になったということを逆にハッピーだと思っています。

――お互いにチャンスを取り切れない場面が多かった
それは両チームともにディフェンスが良かったかな。プレッシャーを互いに掛け合った状況でしたし、前半は特にクボタとしては自分たちのアタックをさせてもらえなかった。
逆に東芝さんがアタックをしている中で、自分たちがフェイズを重ねさせて守り切ることができたところもありました。お互いに質の高いラグビーができていたと思います。
お互いに良いディフェンスをしたことに対して、アタックの遂行力というところでの差が出たと思う。セカンドチャンスじゃないですけど、チャンスが少ない中でどれだけ取り切れたかというところの差でもあるかなと思います。

――後半はキックを多く使った?
コンテストの部分は自分たちの強みだと思っていて、後半は風上ということもあって、こっちから仕掛けていくことができた。前半は風下ということでキックを蹴っても、ボールが飛ばないし有効ではないと思ったのでボールを保持するということを考えていました。
――中盤でのペナルティが多くなってしまった要因
いくつかのペナルティに関しては、レフェリーの判断のところもあったのかもしれないけど、実際には規律という部分は明らかにクボタ側ができていかなかったと思います。やっぱり東芝さんのアタックのプレッシャーに対して、自分たちのディフェンスシステムへの信頼がたりなくて、本来だったらターンオーバーという場面でもやるべきことができなかった。

こういった試合ではそういった場面できっちりどれだけ精度高く、チャンスを相手に作らせるのではなく、自分たちがやるべきことをできるかというのが大事になってくるんですが、前半、ペナルティを多く取られてしまって自分たちがやるべきことができなかった。
ーー中々ブレイブルーパスに勝てない状況
今日も勝ちたかったし、次の試合も勝ちたいと思っています。東芝さんは80分この高いレベルでの試合をしていますし、80分競いあっていたし、チームとしてこういう戦いができたのは自信に繋がっています。
SCOREBOARD
東芝ブレイブルーパス東京

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ


