5日、ここまで低迷を続けるトヨタヴェルブリッツは、敵地で東京サントリーサンゴリアスと対戦。序盤から激しいフィジカル勝負となり僅差の勝負が続いた。試合終了まで残り5分少々。ヴェルブリッツは34分、ゴールライン際の攻防でラックからボールをピックして姫野和樹がグラウディング。25-17とリードを広げる。残り4分あまり、ヴェルブリッツは自陣ゴール前でサンゴリアスの猛攻を何とか凌ぎきりノーサイド。リーグ戦では実に2010年以来の勝利を果たした。
試合を終え、勝利に貢献した姫野和樹に話を聞いた。
2023/03/09
文●編集部
――今日はトヨタらしいラグビーができましたね。
本当に迷ったし、混沌とした場所にいたので、これを機にしっかりと自分たちのラグビーはこうだと示せたので自信になった。(サントリー相手で選手の)気持ちも入っていた。
――今週の練習で「楽しもう」と声を掛けていたそうですね。
こういう状況だからこそ笑顔で楽しもう、この状況ですら楽しむマインドが強いし、何を楽しむかということで、パッション、チームへの愛情、エナジーを出していくことが楽しむラグビーだと思ったので、そうやろうとした。
――ディフェンスはしっかり前に上がっていました。
失うものはないですし、前にしか活路はないから、前にいくしかない、前を向くしかないと今週、しっかり前に上がってハードにディフェンスできたことが嬉しい。完璧ではなかったが、抜かれてもしっかり戻ってハードにディフェンスするメンタリティーが今日は良かった。