都内でFW合宿を行っているラグビー日本代表は16日、練習を取材陣に公開。練習終了後に初キャップを目指すFL奥井章仁(トヨタヴェルブリッツ)が取材に応じた。
FL奥井章仁

奥井章仁
自分のポジションは競争率も高くて毎日チャレンジできていますし、本当に一日一日充実しながら過ごしているので、すごく楽しい毎日です。
――アピールしたいところは
スピードの部分、ディフェンスラインをあげたり、タックルやジャッカルの部分。アタックではブレイクダウンサポートだったり、スキルフルな部分を強みにしてきたので。フィジカル面では体の大小に関係なく、ファイトしていきたい。
――宮崎では途中で離脱してしまった
ここからという時に怪我をしてしまい、気持ちが落ちてしまったんですが、また代表に呼んでもらってチャンスをもらえたことに感謝しています。自分の中で切り替えて怪我している期間でどう変われるかを考えてやっていったら、怪我も案外すぐに治りましたし、自分としても一つ成長というか、言葉にすることは難しいんですけど、自分をどうしていきたいかというのをより考えられるようになりました。

ウェールズ戦で初キャップを獲得した江良颯
――(同期の)江良が先にキャップをとったことについて
(江良)颯とは高校・大学といっしょにやってきたので一緒にキャップを取りたかった気持ちがありましたし、一緒にグラウンドに立ちたいという気持ちもありました。選ばれなかったのは悔しかったですが、自分の実力不足だったと思います。自分が試合に出たほうがいいと思えるくらいのパフォーマンスを出したいですね。
――エディーHCから要求されていることは?
自分の身体を使ってブレイクダウンのジャッカル、サポート、タックルの部分で相手にプレッシャーをかけることを求められています。特にジャッカルの部分は、この前のウェールズ戦振り返っても自分たちがジャッカルできていなかったので、自分はそこを強みとしているので、そこでアピールして残りたいと思います。
――グラウンドに一番乗りするのは?
大学の最終学年頃から、自分がもっと練習すべきだと思うようになって、あとは体のためにも練習の質と量を重視していて、グラウンドに出て、ストレッチして、最後までトレーニングするというのは、自分がやりたいからというのもあります。

――この2年間で技術的に成長できたところ
大学時代は体任せにボールを取ることが多かったんですが、リーグワンではそれだけじゃ取れないことが多くて、トヨタでは姫野さん、三木(皓正)とか、いいバックローの選手が揃っているので、一緒に足のつく位置や体勢など本当に細かな部分を学びました。自分でもこのポジションであれば強く入れるというのは、まだ100%じゃないですけど、ある程度固まってきているところがあるんで。そういうところは自分の中でも少し成長した部分かなと思います。
――姫野さんからはどんなアドバイスを?
ジャッカルですよね?足の幅のところとボールの取り方についてアドバイスをもらいました。僕は結構最初、手でボールに行くことが多くて、ボールに行けなかったり、あとはすぐに倒れてしまっていたんです。どれだけ相手に入られてもブレない体の姿勢を作ることが大切だとか。そういう部分を教えてもらいました。(そのために)背中とコアのところは意識しながらトレーニングしています。
――髪の毛のメッシュは?
イメチェンです(笑)。

奥井章仁
――代表で自分の力を試してみたい?
そうですね。試してみたいです。ラグビー選手として、やっぱり上のレベルでやりたいとずっと思ってきたことですし、この体でどれだけ通用するかというのと、いろいろ学びたいですね。今もすごく学べているんですけども、もっともっといろんな知識を得て成長していきたいですし、それを下の世代にも伝えていきたいと思っています。
――カナダ戦で初キャップ取りたい?
そうですね。やっぱりPNC初戦ですし、僕も今そこに全てフォーカスしています。あと1週間やったらそこで自分の最高のパフォーマンスを見せたい。