1月11日、ジャパンラグビーリーグワン、横浜キヤノンイーグルスはここまで1勝2敗で迎えた第4節、静岡ブルーレヴズと対戦した。
序盤SHファフ・デクラーク、SO田村優のキックからブルーレヴズに揺さぶりをかけてスペースを作り連続トライでイーグルスがリード。前半4分に敵陣ゴール前のラインアウトから順目に展開し、最後はWTB竹澤正祥が先制のトライ。さらに7分、田村優のショートパントに対して、レヴズWTBマロ・ツイタマがキャッチできず、こぼれたボールをキャッチしたイーグルスCTBジェシー・クリエルが50mを独走しトライ。イーグルスが序盤10分で2本のトライを決めて、ペースを掴んだかと思われた。
12分、レヴズはキャプテン、クワッガ・スミスのトライを返すとそこからは互いに点の取り合いとなる。15分、イーグルスは、小倉順平のハイパントをマロ・ツイタマがキャッチできず、ボールを獲得すると、デクラークからパスを受けたWTB石田吉平が、切れ味鋭いステップで次々とディフェンダーを交わし会場をわかせると、アンストラクチャな状況から再びイーグルスがアタックの陣型を戻すし、最後は竹澤正祥がこの日2本目のトライを決めた。
この勢いを後半にも継続したかったイーグルスだったが、この日は失点が多かった。後半6分にブルーレヴズのアタックにディフェンスを崩されてLOマリー・ダグラスにトライを奪われて再び34‐21と詰められる。
それでも後半10分、イーグルスはラインアウトのセットプレーからWTB竹澤正祥のハットトリックで41‐21とリードを広げるが、ブルーレヴズも敵陣ゴール前のペナルティからクワッガ・スミスがクイックスタート。WTBマロ・ツイタマがトライを返し後半も互いに点の取り合いの展開となる。
27分、イーグルスはゴール前の攻防で田村からのロングパスを受けたWTB石田吉平が相手ディフェンダーをステップで切り返しトライ。46‐28と再びリードを広げる。33分、自陣22m付近で相手ボールをクワッガがターンオーバー。WTBテファレがボールを持つと一気に加速。敵陣22m付近までボールをキャリーし、今季2試合目の先発となるSH北村瞬太郎へオフロードパス。北村がそのままトライを決めて46‐35とする。残り5分、トライをとった方がボーナスポイントを獲得できるという状況へ。
ボーナスポイントを獲得したのはイーグルス。敵陣ゴール前のスクラムでスクラムを強みとするレヴズ相手にプレッシャーをかけると、最後はCTBジェシー・クリエルがこの日2本目のトライを決めて試合終了。53‐35と戦前の予想とは異なる乱打戦となった試合はイーグルスが勝利。イーグルスは2勝2敗として暫定4位とした。
次節は交流戦前最後のカンファレンス同士の戦いとなる。イーグルスは三菱重工相模原ダイナボアーズとの「神奈川ダービー」。敗れたブルーレヴズはホストに東芝ブレイブルーパス東京を迎えバイウィーク前の一戦に挑む。