11月24日(日)関東大学リーグ戦1部の最終節、大東文化大学と法政大学が対戦。勝利すれば7年ぶりのリーグ優勝となる大東大と、勝利すると全国大会出場の可能性が出てくる法政の「絶対に負けられない戦い」がおこなわれ、序盤大きくリードした大東大が、法政大の怒涛の反撃を凌ぎきり45-32で勝利。7年ぶり9度目のリーグ優勝を果たした。
2024/11/26
文●編集部
大東文化大学 酒井宏之監督
リーグ戦最終戦で勝てば優勝、負けたらもしかしたら全国大会にも出れないかもしれないという中々振り幅が大きい試合でみんなプレッシャーがあったと思うんですけども、ここ2、3試合いいゲームができてなかったんですが、メンタル的なところが大きかったのでキャプテン中心にこの2週間、準備してきたのが今日勝ちきれた要因だと思います。
――生活の部分はどんな見直しを?
うちは帝京大学と違って1年生が仕事をするんですけど、そういう仕事をこの2週間は4年生がしていました。今日グラウンドに出た選手はほとんどが4年生ですけどなんかすごくいい2週間だったように思います。割と4年生が、初心に帰るじゃないですけどすごく一生懸命やっていて掃除も綺麗でした。
――久しぶりの優勝、シーズン初めから感じるこのチームが伸びたところは?
いくつかターニングポイントがありましたが、夏合宿の最初からタイトにゲームを入れてたんですけど、そこで早稲田大学とやったときに何人かけが人がでたり、留学生が抜けたりして、そのときはなかなか厳しかったです。チームとしてみんなで苦しんでチームを作り上げて開幕の東洋大戦に勝ったというのが一つのタイミングだと思います。
もちろん目標は、リーグ戦優勝というのは掲げてスタートしたんですけど、実際には優勝よりも眼の前の一試合一試合をみんなで考えて、苦しんで、楽しんで準備してきた結果がこの優勝につながったのかなと思っています。
負けなかったのは、彼らの成長でもあり、力でもあります。
――リーグ戦代表として
リーグ戦の代表として恥ずかしくない戦いをしたいと思っています。あと今リーグ戦はなかなか結果が出ていない得すけど、最終節まで順位がわからなくてどこが優勝するかもわからなくて二部も同じく混戦なリーグなので、切磋琢磨して、盛り上げていきたいなと思います。
――ご自身のマイルストーンとして2年目で結果を出したというのは想定どおり?
大学ラグビーというのは、グラウンドのことだけやってもなかなか変わらないと思っています。グラウンド外のところの本当に人間力がいかに大事か。正直もう少し時間がかかると思っていました。やっぱり全国大会出れればいいかなくらいでした。ただこのキャプテンは
高校で準優勝しているんですけど、このキャプテンがいいんですよね。グラウンドでもいいですけど、グラウンド外でも結構しっかりしてくれて、僕がガチャガチャ言わなくてもしっかりやってくれているキャプテンだったのでこれはもしかしたら、っていう感じはずっと思っていました。
彼がキャプテンにいてくれたことで僕がイメージしているものより(優勝が)早まったというのがあります。
大東文化大学 FL蓑洞功志キャプテン
酒井さんもいったように、この2、3試合、あんまり自分らのラグビーができてなくて今週、この2週間で準備しようと選手同士で話していました。練習中でもミスに厳しく、最近はオフサイドとか多かったんですけど、生活から見直して少しずつ良くなってきました。今日は勝ちきることができたので良かったと思います。
今は正直うれしいです。今は気持ちが高ぶっていますけど、チームに戻って選手権にむけて今駄目なところを追求してもっとミスにも厳しく反則しないようにやっていきたい。
――後半追い上げられたところは
若干焦りはありましたけど、そこは落ち着いて僕らのパッション、サブタイトルが「Be your best」なんですけど、後半しんどくなって体張っていない選手が増えてきたんですけど「大東の15人なんやぞ」って声かけてました。
――リーグ戦の代表として
リーグ戦の代表としてチャレンジ精神を忘れず、関西とか、対抗戦に食らう気持ちでいきたいと思います。
GALLARY