明治が4強!チャンスで取りきり早稲田に勝利。早稲田はミスから追撃及ばず | ラグビージャパン365

明治が4強!チャンスで取りきり早稲田に勝利。早稲田はミスから追撃及ばず

2021/12/27

文●編集部


26日、寒風吹き荒れる中、秩父宮ラグビー場では第58回全国大学ラグビー選手権、準々決勝、明治大学対早稲田大学の一戦が行われ、20-15で明治大学が勝利しベスト4進出を決めた。

MATCH REVIEW

明治・FL木戸の先制トライ

明治・FL木戸の先制トライ

対抗戦の早明戦から20日間、敗れた明治は天理大に勝利しベスト8進出を果たした。一方2位通過となった早稲田は選手権初戦となった。試合勘という部分で早稲田がどういう戦いを見せるか注目された。

先制したのは明治。前半1分、WTB石田吉平の仕掛けを起点に自陣から敵陣に入ると、FL福田陸人が縦にゲインしゴール前に迫ると左右に揺さぶり、最後は左エンドにいたFL木戸大士郎がトライ。5-0と明治が先制。

突破を図る、早稲田・桑田

突破を図る、早稲田・桑田

6分、早稲田はCTB長田智希キャプテンのゲインに対して明治がたまらずペナルティー。ショットを選択。SO伊藤大祐が蹴ったボールはゴールポスト右に当たり失敗。ボールインプレーでゲームが継続。明治のクリアキックが中途半端になり、長田がキャッチ。長田から伊藤、WTB小泉怜史とつながりタッチライン際を走り抜けトライかと思われたが、明治、飯沼がタックルでトライセービング。

SO伊藤がPGを蹴るも決まらず。

SO伊藤がPGを蹴るも決まらず。

 

明治・飯沼キャプテンのタックルで小泉の足がタッチラインを割りトライならず。

明治・飯沼キャプテンのタックルで小泉の足がタッチラインを割りトライならず。

 

ファーストスクラムでは駆け引きが続いた

ファーストスクラムでは駆け引きが続いた

10分、明治陣内22m付近でこの試合のファーストスクラム。お互いの駆け引きでなかなかスクラムが組めない。早稲田のアーリープッシュで明治がフリーキック。もう一度スクラムを選択する明治。再び早稲田にペナルティー。明治は三度スクラムを選択。明治がBK展開で一気に敵陣10m付近までの前進。CTB廣瀬雄也が裏スペースを突くタップキックを見せるもダイレクトタッチで早稲田ボールのラインアウト。ハーフウェイ付近まで押し戻した。

19分、明治が敵陣10m付近でノックオン。ボールが早稲田に入る。すぐさまカウンターアタックをしかける。SO伊藤が50mを走りきりトライ。自らコンバージョンも決めて7-5と早稲田が逆転に成功する。

 

 

攻撃の起点となったCTB長田智希

攻撃の起点となったCTB長田智希

27分、明治は廣瀬がPGを決め8-7とすると早稲田も32分、敵陣22mのラインアウトからフェイズを重ねPKを獲得し、ショットを選択。伊藤が難なく決めて10-8と再びリード。さらに早稲田は、37分、FWとBKが一体になった連続攻撃で明治ディフェンスを崩し、この試合3番に入った小林賢太がトライ。15-8と早稲田がリードして前半を終えた。

前半37分、PR小林賢太バイスキャプテンがトライ

前半37分、PR小林賢太バイスキャプテンがトライ

 

ゴールラインドロップアウトとなり、早稲田・SO伊藤が両手をあげた

ゴールラインドロップアウトとなり、早稲田・SO伊藤が両手をあげた

後半最初にチャンスを迎えたのは明治。早稲田陣内22m手前で相手のペナルティーから22mラインでのマイボールラインアウト。乱れるもなんとかキープした明治は、左右にボールを散らしながらフェイズを重ねる。早稲田は22m内側で再びペナルティー。今度はゴール前ラインアウトのチャンス。モールを組む明治。5mラインを超え、FWでゴリゴリと攻める明治。6フェイズ目、明治がグラウディングできずゴールラインドロップアウトが適用され早稲田ボールに。

明治PR・大賀のトライで明治が2点差に。

明治PR・大賀のトライで明治が2点差に。

早稲田のフリーキックで再び明治の攻撃、CTB廣瀬雄也のパスダミーからゲインし、FB雲山がゴールライン5mに迫ると再びFWにこだわる明治。今度はPR大賀がトライを決め13-15と2点差においあげた。

引き離したい早稲田は、53分、自陣10m付近からSO伊藤がビッグゲイン。一気に敵陣22m手前までボールをキャリー。完全にアタックの枚数が上回った早稲田。伊藤から11.小泉、そして9.宮尾とつながりトライかと思われたが、宮尾がボールをキャッチできずノックオン。最大のチャンスを活かすことができない。

続く明治ボールのスクラム。明治FWがプッシュし、ペナルティーを獲得。明治はピンチを脱し、さらに雲山のロングキックで自陣10mまでボールをもどした。

60分、明治ボールのセンタースクラム。ここでも明治がペナルティーを獲得。雲山のキックが伸びて一気に敵陣ゴール前ラインアウトのチャンス。モールでアドバンテージをもらった明治は再びFWでフェイズを重ねる。HO田森がジャンピングでトライを狙うも早稲田がディフェンス。ペナルティーの位置に戻る。

ここで明治は優位にたっていたスクラムを選択。対抗戦では同じように相手ゴール前のスクラムで逆に自分達がペナルティーを取られ早稲田に流れを持っていかれたシーンがあった。「心配はあったけどFWを信じた」(飯沼蓮キャプテン・明治)。

なかなか組むことができず、やり直しが続き、69分、PR大賀が再びゴール前からボールを押し込みトライ。SO伊藤のコンバージョンも決まり、明治が20-15と逆転。このスクラムの攻防で、8分弱時間を消費。この展開がこの試合のキーモーメントとなる。

追いかける早稲田はSO伊藤から吉村へ変更。攻撃のバリエーションを変更し、逆転を狙う。73分、早稲田は敵陣22m手前でペナルティーを獲得。絶好のチャンスかと思われたが、吉村のキックはゴールラインを超えてしまう痛恨のミス。明治ボールスクラムに。

明治は残り5分弱、どうゲームマネジメントするか。攻めるのか、それともボールをキープするのか、判断をするにはまだ5分は時間がある。明確な意思統一がなされない状況で、早稲田にターンオーバーされ、再びピンチに。

77分、早稲田は自陣10m付近でボールを奪うと、FB河瀬からWTB松下へのオフロードパスが繋がり、一気に敵陣へ。内側にはサポートしてきたSH河村につながればという場面だったが、雲山、そして、後ろから飯沼、4年生二人が必死のタックルでボールを断ち切って、松下がノックオン。早稲田は最後のチャンスをものにできず試合終了。


明治が対抗戦での敗戦を返して勝利。準決勝進出を果たした。次なる相手は、関東リーグ戦を制した東海大。

明治大学・神鳥裕之監督は「本当に4年生中心に学生たちが喜んでいる姿を見て改めて良かったと思っています。ライバルである早稲田大学さんとの戦いで、我々の力を引き出してもらえた試合だった。対抗戦の最後2戦、厳しい試合となり、チームとして落ち込まないように、ポジティブに、勝ち上がっていけば、リベンジが一つずつできる。そういうメッセージをして戦ってきました。トーナメントに入って、一戦一戦頼もしくなってきています。また成長した姿を見せてくれたらと思います。

我々は本当にチャレンジャーなので、これから厳しい戦いが続くと思いますが、このチームはまだまだ成長していくと思いますので、一つ一つ決勝まで勝ち上がっていきたい。」と話した。

また明治大学・飯沼蓮キャプテンは「早明戦で負けてから、もう一度チームを見直して、天理大戦に続き2度目のリベンジができて嬉しく思います。チームのテーマとして「トラスト(信じる)」、今までやってきた練習とか、仲間やすべてを信じて戦おうと言っていました。ミスしても最後には自分たちが勝利するということを信じてプレーできていたのでこのような結果を出すことができました。

(対抗戦で)帝京大、早稲田大に負けて、少し落ちていた時もあったんですが、一人ひとりが見直して成長してきているので、まだまだ明治は一戦一戦成長できると思っているのでこの勝利は自信になりました。

まだまだ僕たちは成長ができるので、次の準決勝にフォーカスして課題もありますし、修正することで成長できると思うので、優勝まで勝ち進みたいです。」とコメント。

敗れた早稲田大学・大田尾竜彦監督は「今日の試合は、早明戦の再戦ということで、厳しい相手と厳しい勝負になることはわかっていました。これまで40週練習をしてきて、自分たちの現在地として、日本一を狙えるところまできている。同じく日本一を狙えるチームの一つが明治である、という中でどれだけ自分たちのやってきたことを出しきれるかという話をしてゲームに臨みました。早明戦から変わっているところ、変わっていないところあったと思いますが、トライを取り切れるところで取りきったチームが勝利した、そういうことです。」と悔しさを滲ませた。

早稲田大学・長田智希キャプテンは「対抗戦からの再戦ということでしたが、前の試合のことは考えずに、この選手権の一煎目、この試合にかけてまずは臨もうとしました。最後の場面で僕含め、このスコアを取り切ることができないので明治の方が上だと思います。」と言葉を残した。


SCOREBOARD

第58回大学選手権・準々決勝 2021.12.26

  • TRY(3)
  • G(1)
  • PG(1)
  •  
  • PENALTY
  • PK(3)
  • FK(1)
  • TRY(2)
  • G(1)
  • PG(1)
  •  
  • PENALTY
  • PK(9)
  • FK(2)
  • TIMELINE

  • 前半2分 明治大 6.木戸大士郎 T 5 - 0
  • 前半4分 明治大 12.廣瀬雄也 Gx 5 - 0
  • 前半8分 早稲田大 10.伊藤大祐 PGx 5 - 0
  • 前半20分 早稲田大 10.伊藤大祐 T 5 - 5
  • 前半21分 早稲田大 10.伊藤大祐 G 5 - 7
  • 前半27分 明治大 12.廣瀬雄也 PG 8 - 7
  • 前半32分 早稲田大 10.伊藤大祐 PG 8 - 10
  • 前半37分 早稲田大 3.小林賢太 T 8 - 15
  • 前半38分 早稲田大 10.伊藤大祐 Gx 8 - 15
  • 後半10分 明治大 3.大賀宗志 T 13 - 15
  • 後半11分 明治大 12.廣瀬雄也 Gx 13 - 15
  • 後半30分 明治大 3.大賀宗志 T 18 - 15
  • 後半31分 明治大 10.伊藤耕太郎 G 20 - 15

  • MEMBER_明治大学

  • 1 中村公星 後半33分 OUT → IN 17 山本耕生
  • 2 田森海音
  • 3 大賀宗志
  • 4 山本嶺二郎
  • 5 武内慎 後半38分 OUT → IN 19 亀井茜風
  • 6 木戸大士郎
  • 7 福田陸人 後半37分 OUT → IN 20 福田大晟
  • 8 大石康太
  • 9 飯沼蓮
  • 10 伊藤耕太郎
  • 11 石田吉平
  • 12 廣瀬雄也 後半21分 OUT → IN 22 児玉樹
  • 13 江藤良
  • 14 松本純弥
  • 15 雲山弘貴
  • 16 紀伊遼平
  • 17 山本耕生
  • 18 村上慎
  • 19 亀井茜風
  • 20 福田大晟
  • 21 萩原周
  • 22 児玉樹
  • 23 秋濱悠太
  • 1 小沼宏太 後半37分 OUT → IN 17 横山太一
  • 2 原朋輝 後半37分 OUT → IN 16 川﨑太雅
  • 3 小林賢太
  • 4 村田陣悟 後半31分 OUT → IN 19 前田知暉
  • 5 桑田陽介
  • 6 相良昌彦
  • 7 小川瑞樹 後半12分 OUT → IN 20 植野智也
  • 8 佐藤健次
  • 9 宮尾昌典 後半21分 OUT → IN 21 河村謙尚
  • 10 伊藤大祐 後半31分 OUT → IN 22 吉村紘
  • 11 小泉怜史
  • 12 長田智希
  • 13 岡﨑颯馬 後半12分 OUT → IN 23 槇瑛人
  • 14 松下怜央
  • 15 河瀬諒介
  • 16 川﨑太雅
  • 17 横山太一
  • 18 木村陽季
  • 19 前田知暉
  • 20 植野智也
  • 21 河村謙尚
  • 22 吉村紘
  • 23 槇瑛人
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