東洋大旋風は止まらない!関東大学リーグ戦は大混戦 | ラグビージャパン365

東洋大旋風は止まらない!関東大学リーグ戦は大混戦

2022/10/18

文●斉藤健仁


10月16日(日)、関東大学リーグ戦は3試合が行われた。埼玉・セナリオハウスフィールド三郷で、今季、29シーズンぶりに昇格し開幕戦で王者・東海大を下した東洋大が、昨季2位の日本大と対戦。一時は逆転されたが、WTB杉本海斗(3年)のサヨナラコンバージョンゴールで33-32と劇的な勝利を収めた。



前半は東洋大のペースだった。SH神田悠作(4年)の2トライ、WTB杉本のトライで19-16とリードして折り返した。

前半、2トライを挙げたSH神田

前半、2トライを挙げたSH神田



ゴールを決める東洋大WTB杉本

ゴールを決める東洋大WTB杉本

しかし、後半は日本大がスクラム、接点でやや上回り、後半26分までにCTB廣瀬龍二(4年)のトライや2本のPGで26-27と逆転。さらに32分にはFL原田竜弥(4年)のトライで26-32と6点差に広げた。ただCTB廣瀬はゴールを決めることができず、6点差のままで終盤を迎えた。

後半、日大はCTB廣瀬のトライやPGで追い上げ、逆転に成功

後半、日大はCTB廣瀬のトライやPGで追い上げ、逆転に成功



後半26分、FL原田のトライでリードを6点差に広げる

後半26分、FL原田のトライでリードを6点差に広げる

すると東洋大は相手反則からゴール前ラインアウトのチャンスを得る。円陣で「ここでトライを取るために厳しい練習をしてきた」と仲間に気合いを入れたPR山口泰雅(4年)自らが抑えて31-32と1点差に追い上げる。

後半ロスタイム、東洋大はモールからPR山口がトライを挙げて1点差に

後半ロスタイム、東洋大はモールからPR山口がトライを挙げて1点差に

すでにロスタイムは6分を過ぎ、WTB杉本のゴールがラストプレーだった。右中間から、左足で蹴られたキックはわずかに外れて日本大の勝利かと思われた。しかし、レフリーはノーサイドの笛を吹かず、ゴールのやり直しを命じた。日本大学がチャージ時に声を出していたためだという。

杉本のゴールは外れたように見えたが、日大の選手がチャージ時に声を上げたとしてアゲインに

杉本のゴールは外れたように見えたが、日大の選手がチャージ時に声を上げたとしてアゲインに

2本目のゴールを東洋大は全員で肩を組んで見守った。「自然と肩を組んでいました」(主将FL齋藤良明慈縁)。

杉本の〝2度目〟のコンバージョンを肩を組んで見守る東洋大の選手たち

杉本の〝2度目〟のコンバージョンを肩を組んで見守る東洋大の選手たち



2度目、レフリーから日本大はチャージを禁じられた。2度目の機会、プレッシャーのない中、WTB杉本は冷静に左足を振り抜き、東洋大が33-32で逆転勝利を収めた。

2度目のコンバージョンを冷静に決めたWTB杉本

2度目のコンバージョンを冷静に決めたWTB杉本



杉本は「とにかく蹴る部分を見て、深呼吸して蹴っています。ノープレシャーとレフリーに言われたので自分のタイミングで蹴れました。自分たちはチャレンジャーであることは変わらないので、強い気持ちで向かっていく。今日の試合もそれがあらわれていて、その結果、強い気持ちでコンバージョンを決められた」と渾身の一本を振り返った。

逆転サヨナラコンバージョンを決めて喜ぶ杉本

逆転サヨナラコンバージョンを決めて喜ぶ杉本

東洋大の福永昇三監督は「キャプテンが体張り、杉本がものすごいプレッシャーの中、目の前で仕事をした。学生たちを誇りに思います」と目を細めた。齋藤主将は「2週間いい準備してきたが、楽に勝たせてもらえなかった。前回の負けがあったから、ギリギリで勝ちとれたかな。チーム一丸、エネルギーを出して臨めた」と振り返った。

歓喜の東洋大フィフティーン

歓喜の東洋大フィフティーン

東洋大は昨季王者の東海大に続いて、昨季2位の日本大も撃破し、勝ち点4を積み上げて13とし、同じく勝点13の流通経済大、法政大とともに2位グループにつけた。



東洋大の残り試合は流通経済大、法政大、立正大と今季調子のいいチームとの対戦が続くが、この勢いのまま3位以内に入り、大学選手権出場枠をつかむことができるか。


立正大が2007年以来、大東大に勝利

MOMに輝いたNO8ユアン・ウィルソ

MOMに輝いたNO8ユアン・ウィルソ


三郷で行われたもう1試合は、昇格組の立正大が大東文化大との乱打戦を制して41-35で勝利した。POMにはトライも挙げた中軸の立正大のNO8ユアン・ウィルソン(2年)が選ばれた。立正大が大東文化大に勝利したのは2007年以来2度目だという。

冷静な左足のキックでのゲームコントロールが冴えたSO吉永崚。トライも挙げた

冷静な左足のキックでのゲームコントロールが冴えたSO吉永崚。トライも挙げた


モールからトライを挙げるHO陣内源斗

モールからトライを挙げるHO陣内源斗



群馬・太田市運動公園陸上競技場では東海大と流通経済大が対戦し、東海大が52-26で快勝し勝点5を積み上げて16として首位に立った。また前日、法政大が関東学院大に34-15で勝利した。

関東大学リーグ戦は東海大が首位に立ち、勝点13の2位グループに流通経済大、東洋大、法政大の3校が続いている。大学選手権の出場枠は「3」。残り3試合、今季、「群雄割拠」の関東リーグ戦は最後までどうなるかわからない試合が続きそうだ。


関東大学リーグ戦 10月16日現在の順位

※順位、大学名、勝点、()内は得失点

1位 東海大 16
2位 流通経済大 13(+35)
3位 東洋大 13(+10)
~~~~~~~~~~~~
4位 法政大 13(-14)
5位 立正大 9
6位 日本大 6(-12)
~~~~~~~~~~~~
7位 大東文化大 6(-26)
8位 関東学院大 1

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当する。リーグワン、日本代表を中心に取材。

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