流経大が帝京大に公式戦初勝利!帝京は復調しないまま今シーズンを終える | ラグビージャパン365

流経大が帝京大に公式戦初勝利!帝京は復調しないまま今シーズンを終える

2019/12/16

文●編集部


16日、第56回全国大学ラグビー選手権の3回戦4試合が行われた。熊谷ラグビー場の第1試合では帝京大学(関東対抗戦3位)と流通経済大学(関東リーグ戦1部・3位)の一戦が行われ、互いにトライを取り合う展開だったが、最後は流通経済大がリードを守りきり43-39で勝利。帝京大学に対しては公式戦初勝利。敗れた帝京は第44回大会(平成19年度)から続く、ベスト4入りを果たすことができなかった。

TIMELINE

花園で活躍した流経大柏卒の1年生SO柳田のキックオフでスタート。

花園で活躍した流経大柏卒の1年生SO柳田のキックオフでスタート。

1分 流経大TRY 2.松田一真 0 - 5
キックオフボールの処理ミスから流経大がチャンス。ゴール前のラインアウトモールからトライ

開始早々、HO松田のトライで流経大が先制

開始早々、HO松田のトライで流経大が先制

3分 流経大 TRY 6.粥塚諒 0 - 10
WTBブルアの2度に渡るゲインから帝京ディフェンスラインを崩しきってトライ

5分 流経大 G 15.河野竣太 0 - 12

9分 帝京大 TRY 8.リッチモンド・トンガタマ 5 - 12
この試合のファーストスクラムからNO8トンガタマが直接持ち込んでゴール左にトライ


10分 帝京大 G 10.奥村翔 7 - 12

14分 流経大 TRY 6.粥塚諒 7 - 17
ゴール前の攻防でFB河野竣太(2年)のオフロードパスがCTB土居大吾(1年)に渡りインゴールに迫るもグラウディングできず。ゴール前のスクラム。WTBブルアが激しく前進。後ろからサポートに入っていたFL粥塚がボールを受け取りディフェンダーを引きずりながらトライ。


15分 流経大 G 15.河野竣太 7 - 19



17分 帝京大 TRY 13.ニコラス・マクカラン 12 - 19
流経大が自陣でボールをインターセプトされ帝京ボールに、一度はボールを取り返すも再びボールをハンブル。ルーズボールを帝京CTBニコラス・マクカランが奪い左隅にトライ。

22分 帝京大 TRY 3.細木康太郎 17 - 19
HO小林寛大のビッグゲインから帝京はボールをキープし敵陣ゴール前まで前進。11フェイズ目、ゴール前ラックからPR3細木康太郎(2年)がトライ。


27分 帝京大 PG 10.奥村翔 20 - 19

39分 帝京大 TRY 14.木村朋也 25 - 19
帝京CTB李承信がパスインターセプト。パスを受けたWTB木村が鋭いステップでゲイン。ゴール前でタックルを受けるもタッチラインを割ることなく再び立ち上がってトライ。

TIMELINE-後半-

48分 流経大 TRY 14.イノケ・ブルア 25 - 24
ボールを大きく展開してディフェンスを揺さぶる流経大。NO8積が相手ディフェンスをひきつけCTB土居へパス。さらに土居から大外のブルアへ。プルアがディフェンダー2人をかわしトライ。

54分 流経大 TRY 13.ヴィリアメ・タカヤワ 25 - 29


55分 流経大 G 15.河野竣太 25 - 31

56分 帝京大 TRY 13.ニコラス・マクカラン 30 - 31
マクカランがパスをインターセプトし、そのままインゴールへ。帝京がすぐさま逆転。


57分 帝京大 G 10.奥村翔 32 - 31

62分 帝京大 TRY 2.小林恵太 37 - 31
帝京CTB李が相手ディフェンスを見てスペースにキックパス。WTB木村が反応しボールをキャッチ。タッチに出ずFB小村健太へパス。今日の試合SOとして出場している奥村翔が左に流れながらボールをキャリー。ポイントをずらし流経ディフェンスを崩しにかかる。ポイントを少しずらし、SH末拓実のバックパスをうけたHO小林がトライ。


62分 帝京大 G 10.奥村翔 39 - 31



69分 流経大 TRY 14.イノケ・ブルア 39 - 36
ボールを激しく展開する流経大のアタックへの対応が遅れる帝京。ハーフウェイ付近からSO柳田がスペースを抜け出し一気に22m手前までゲイン。スピードを緩めることなく、SH野村悠が左サイドへ展開。CTB土居のオフロードパスをうけたWTBブルアがゴール中央まで回り込んでトライ。


70分 流経大 G 15.河野竣太 39 - 38

ブルアのラストパス。

ブルアのラストパス。

72分 流経大 TRY 15.河野竣太 39 - 43
キックオフボールをWTBブルアが再びゲイン、SH野村へのオフロードパスで敵陣に入った流経。帝京はたまらず倒れ込みのペナルティ。敵陣22mからのラインアウト。10番、12番、8番、14番と素早いパスでつなぎ、WTBブルアが右サイドタッチラインギリギリで内に返すオフロードパス。しっかりとサポートにきていた河野がパスを受けトライ。

74分すぎからボールをキープ始める流経大。自陣ゴール前で繰り広げられる攻防。27フェイズ。流経大は凌ぎきりSO柳田がタッチに蹴り出しノーサイド。勝利した流通経済大は21日、関西王者の天理大学と対戦する。

 

 

突き詰めるのは自分たちの「クウォリティ」流通経済大・内山達二監督

ようやく帝京大学さんに勝てたのは本当にうれしいです。学生たちは本当に頑張ってくれた。


――今年の実力からいえば、十分に勝利するチャンスもあったかと思いますがどういう部分に準備してきたのか?


アタックの方はかなり自信がありました。ボールポゼッションの部分、ボールを獲得してそれをいかに継続してアタックできるか。やはり、ディフェンス面、今日は接点の部分でも帝京の強いフィジカルに対しても戦うことができましたが、実際ここ数年は弱い部分でもありました。1年かけてよくここまで上がってきたと思いますし、そういったところにフォーカスをしてきました。

フィジカルを上げつづけてきたなかで、やっぱりタックルの精度、クウォリティーの部分。入るタイミングだったり、その辺の精度にフォーカスしてやってきました。

――後半最後の時間帯で自陣に守りきれたのはそうした「精度」が向上してきた表れか?


そういう部分もあると思いますし、今、日本代表が「ONETEAM」と言っていますが、ラグビー界では昔からよく言っていました。今回のテーマも「ワンチーム」でした。「ワンチーム」としてクウォリティーをやりとげた。

――「ワンチーム」というのはいつから?


それは数年前からですが、その重みというのは、ワールドカップでの日本代表の活躍を見て、さらにOBでもあるイシレリがメッセージをくれて、本当の意味を学生たちが理解して(試合に)臨むことができた。

――イシレリからのメッセージ


リーグ戦の途中、最後までチームを信じるということを本当に気持ちを込めてメッセージくれました。


――足りない部分


フィジカル、セットピース 今日もまだまだ安定していなかった。安定度が足りない。自分たちのクウォリティーをあげていく。相手もありますが、自分たちが今までやってきたことをあげていく。このチームは例年なくどんどん成長しているのを感じているチームです。

――先週はグレース(RKU女子)の応援をして、日体大に勝利をしました。そういう部分も「ワンチーム」と言える?


今年、応援というのも全体クラブのテーマにしています。みんなが応援しあえる仲間になろうと、そういう姿勢をみせてきた。それぞれ力にしていこう。グレースの応援、めいいっぱい心から応援しよう、それぞれのチームが誓う。今日の応援も最高だったと思います。

――帝京に公式戦初勝利したことについて


めちゃくちゃ嬉しい。帝京大学、岩出先生には毎年胸を貸していただいて、何試合か試合をさせてもらっています。やっと勝利したことで恩返しできたんじゃないかな。ここから我々もっと成長していきたいですし、さらに志をあげていきたい。

フォー・ザ・チーム、皆がチームのために戦った―流通経済大NO8積賢佑キャプテン

今日の試合は自分たちの強みを出し切るということにフォーカスしていました。一人ひとりがチームのために 体張り続けたことが今日の結果につながったと思います。3年間負け続けたチームに対して今年勝てたことはキャプテンとして本当にうれしいです。


――後半最後のトライについて。


自分らの強みは外のWTBの部分なんですが、最後(のあの場面は)はSOとSHの判断。いい感じでうまく回って(トライを)とることができた。


――最後の(ボールキープの)時間についてはキャプテンの判断?


FWが自信をもってやれるということだったので、最後の5分はボールをキープして時間を稼ごうと思いました。


――長かった?


めちゃくちゃ長かったです。


――ワンチームの重みについて


フォー・ザ・チーム、メンバー、応援してくれる人もみんなチームのために戦うという部分でワンチームとして一体感を持って戦うことができたと思います。



――足りない部分とは?


天理も帝京同様にフィジカルが強い。ディフェンスの強度をあげて来週準備していきたい。アタックはいけると思うのでクウォリティをあげていきたい。

流通経済大 スタッツ

1 藤田紘輔
2 松田一真 1'TRY
3 西村奈将
4 平井寿太郎
5 サリミ緒巳人
6 粥塚諒 3' 14'TRY
7 坂本侑翼
8 積賢佑
9 野村悠
10 柳田翔吾
11 横瀬慎太郎
12 土居大吾
13 ヴィリアメ・タカヤワ 49'TRY
14 イノケ・ブルア 40'62'TRY
15 河野竣太 70'TRY
16 飯野翔也 5' 15' 54' 69'G
17 林隆伍
18 シンクル寛造
19 星野竜輝
20 シオネ・リクアタ
21 仁林隼人
22 園田亜弥斗
23 中川彪流

「実力不足かな」帝京大学・岩出雅之監督

流通経済大さんに公式戦で負けたという記憶はないですけど、本当は天理とやりたかったんですけど、そこまでの実力がなかったということです。今日乗り越えることができたら、またその次には(けが人が)何人か戻ってくるかなと思っていましたが、そこは実力不足かなと思います。

「最後まで激しく…」帝京大学・佐藤羅雲ゲームキャプテン

帝京大学としましては、今年1年、大学選手権優勝をかけてやってきましたが、自分たちの力不足、ミス、修正する力がなく、流れを取り戻すことができず、負けという結果になってしまった。自分たちはやはり、体をあてて前に出るアタック、前に出るディフェンスをやっていこうとチームとして話し合ってきたのですが、最後まで激しくやり続けることができなかった。これから帝京大学はこういうゲームを通じて来年、大学選手権優勝をかけてチーム一丸となって戦っていきたい。

「自分が一番出たかった」帝京大学・本郷泰司キャプテン

自分が一番出たかった。みんなを(グラウンドで)鼓舞したかったができなくて。情けない気持ちでいっぱいです。やはりディフェンスで止められるところで止めきれなくて点数につながった。自分たちの簡単なイージーミスがあったことが敗因の原因やと思います。天理大戦に向けてやっていたので…。

(上手くまわっていないなと思うことは?)
対抗戦3連敗したときから、変えていかないといけないと思っていました。負けてから、強度が強くなるのではなく、気持ちの部分で「もっとやらないといけない」と言っていた。自分たちの一番いい状態を練習で作る、いい癖を作ることが大事(と監督と話していた)。

最後、そこが出てこなかった。どれだけ緊張感持ってできるか、ということで(自分自身)練習参加できなかったが、エネルギーを出すような鼓舞出すような声を出していました。

(先輩達の連覇はプレッシャーや重荷には?)
いい結果があったからこそ重圧になったが、それを超えていくからこそ自分たちの力になるとやっていた。そこは自分自身強く気持ちを持って、今までのチームではなく、今年のチームをよりよくしようと思ってやっていました。

帝京大学 スタッツ

1 北隼人 72'OUT
2 小林恵太 57'TRY
3 細木康太郎 22'TRY
4 アレクサンダー・マクロビー 74'OUT
5 久保克斗
6 佐藤羅雲
7 松本健留
8 リッチモンド・トンガタマ 9'TRY70'OUT
9 末拓実 74'OUT
10 奥村翔 10' 56' 62'G 27'PG
11 宮上廉 74'OUT
12 李承信
13 ニコラス・マクカラン 17' 55'TRY
14 木村朋也 39'TRY
15 小村健太
16 奥野翔太
17 髙井翔太72'IN
18 崔暢賢
19 野田響 74'IN
20 ミティエリ・ツイナカウヴァドラ 70'IN
21 土永雷 74'IN
22 高本幹也
23 新井翼 74'IN

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