2月9日、熊谷ラグビー場で行われた女子SDS(セブンズ・デベロップメントスコッド)の練習が公開された。
サクラセブンズは11月のパリ五輪アジア予選に優勝、パリキップを獲得した後、コアチーム復帰2年目となるワールドシリーズに参戦。初戦のドバイ大会(12/2-3)では9位、メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ翌週のケープタウン大会(12/9-10)では10位、年が明けて1月26-28日のパース大会では11位。昨年、3度にわたって達成した「8強入り」はまだ果たせていない。
鈴木貴士HCは「3大会を回って、自分たちが思うような結果が出ていない。選手たちも勝てないことで悔しい思いを持っています。今回の合宿では、これまでやってきたことをもう一度やり直す、スキル、コンタクトなど基本プレーの質を大事にして取り組んでいます」と合宿の狙いを話した。
この日公開された練習では、7-7の実戦形式の練習に多くの時間を割いていたが、その中でも突然笛が鳴り、すぐに大きく離れた位置でプレーが再開するなど、実戦で起こりうる負荷を想定したメニューが組まれていた。
「ワールドシリーズではチャンスが少ないので、いかにしてスコアまで持って行くかということを選手たちに意識付けようとしています」
合宿には、前回からスポットコーチとして参加しているクボタOBの荻原要さんが参加。トップリーグ時代のスピアーズでフッカーとして活躍した荻原さんは、この日の練習でもお手本のラインアウトスローイングを投げただけで選手から感嘆の声があがったほどだった。
「セットプレーは課題というよりもチャンスだと考えています。そこから良いアタックをできればスコアに繋がる。スクラムもラインアウトも専門的なところなので、スペシャリストの荻原さんに前回の合宿から来ていただいています」