サクラフィフティーンアジアを制覇!すべての世代の努力が結実した | ラグビージャパン365

サクラフィフティーンアジアを制覇!すべての世代の努力が結実した

2015/05/25

文●大友信彦


「選手は、自分たちで修正していました」
有水剛志ヘッドコーチはそう言って、笑った。

「この天気ですから、選手はまず着替えさせないといけないけど、女子ですから、僕ら男性スタッフは中に入れないんです。僕らがロッカーに入ったのは、ハーフタイムの残り3分くらい。そのときにはもう、選手たちがユニットごとに修正の話をしていましたね」

プレッシャーを受けながらゲームをリードしたSO山本実

プレッシャーを受けながらゲームをリードしたSO山本実

雨が降り続く中で行われた女子アジア選手権の香港vs日本の一戦。1週間近く降り続いたという雨で、グラウンドは重く水を含み、足首まで水に沈む。恐ろしいほどの湿気で体中から汗が噴き出す。


サクラフィフティーンはこの試合、男女の日本代表を通じて最年少記録となる17歳になったばかりの黒木理帆(石見智翠館高2年)、パディヴァカイロロ・ライチェル海遥(都立板橋有徳高3年)がCTBに、WTBにも堤ほの花(佐賀工高3年)という3人の高校生を先発のBKに並べるなど、攻撃的な布陣で臨んだ。

先発に並んだ高校生トリオ、左から12ライチェル、13黒木、14堤

先発に並んだ高校生トリオ、左から12ライチェル、13黒木、14堤

しかし、降り続く雨と滑るボール、そして香港の闘志と、かなり地元びいきのレフェリング……若いサクラフィフティーンは、なかなか自分たちのリズムを掴めなかった。
前半は5−5の同点。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ