合言葉は「モメンタム」だ。
「試合の中では、勝負の流れを左右する時間帯が必ずあるんです。ラッキーな得点で勝つこともあるけれど、それに甘んじていると、悪い流れになったときに建て直すことができない。自分たちに流れが来ているときは、しっかり得点していくこと。相手に流れが行っているときは、それを自覚して、その流れを引き戻すことを意識すること。今はそれに取り組んでいます」
7人制女子日本代表「サクラセブンズ」を率いる浅見敬子ヘッドコーチ(HC)はそう言った。
サクラセブンズは、12日と13日に香港で行われるIRB女子セブンズワールドシリーズ・コアチーム昇格決定戦に向け、静岡県のつま恋リゾートで最終合宿を行っていた。
浅見HCが「モメンタム」というキーワードを掲げたのは、8月23〜24日に同じ香港で行われたアジア女子セブンズシリーズ第1戦、香港セブンズでの苦い経験からだ。日本は準決勝で地元香港に5―10で敗れた。しかし3位決定戦では、サイズとパワーに勝るカザフスタンに19―5と大勝している。力がないわけではない。