女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第2戦熊谷大会」は東京山九フェニックスの優勝で幕を閉じた。YOKOHAMA TKM(以下、TKM)は第1戦北九州大会では7位と振るわなかったが、今大会はプール戦の初戦、日本体育大学ラグビー部女子を26-14で勝利すると、プール戦を3勝1敗で4位で通過。準々決勝でも地元開催のアルカス熊谷を相手に快勝。準決勝では優勝した東京山九フェニックスを相手に接戦に持ち込むも敗れるものの、3位決定戦では、日体大に24-5と快勝で2022年弘前大会以来の3位入賞を果たした。
今大会はアタック面でのコネクションが前回大会から大きく改善された。松永美穂、永岡萌といったFWをはじめ、一人一人が積極的に仕掛けることで外側のスペースをつくり、チームのフィニッシャーであるアカニシ・ソコイワサやグレイス・スチュワートへボールをつなぎ確実にスコアにつなげるラグビーで得点力が飛躍的に向上した。チームの司令塔である堀毛咲良はボールをコントロールしチームを勝利に導いた。その堀毛に大会終了後、話を聞いた。
――3位入賞おめでとうございます。アタックが北九州大会よりも改善されました。堀毛さんのコントロールも素晴らしかったですが、アタックの手応えは?
北九州大会では、外にいる外国人選手に(ボールを)回そうという意識が強くて早く回しちゃっていたんですけど、すぐに捕まっちゃっていました。やっぱり一人一人が強気なプレーを意識して、自分たちでも仕掛ける、日本人選手も脅威になれるようにみんなで取り組みました。
中で相手のディフェンスの足を止めて外に持っていく。ラックからの捌きを早くして相手より速いセットでずらしていくという意識で練習でも取り組んでいました。
――誰かがゲインした後のフォローも速かったですね
裏に出れる選手がTKMは結構多いので、そこに対してのフォローを外側と内側で2枚立てるようには意識してます。