太陽生命ウィメンズセブンズ2024北九州大会・ドリームセブン | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズ2024北九州大会・ドリームセブン

2024/04/11

文●大友信彦


RUGBYJAPAN365では、今大会のMVPに加え、印象的な活躍をみせた選手を独自選出、大会ドリームセブンとして紹介する。

大会MVP ジャネット・オケロ(三重パールズ 31歳 ケニア代表 9T=45得点)



パールズを2021年静岡大会(優勝)以来の決勝進出に導いたのが、今大会9トライをあげ、昨年最後の花園大会に続き2大会連続トライ王と得点王の2冠に輝いたジャネット。帰省していたケニアから2週間前に戻り合流したばかりというが、試合ごとに調子をあげチームを加速させた。

ジャネット・オケロ

ジャネット・オケロ


ドリームセブン 藤崎春菜(ながとブルーエンジェルス 27歳 追手門学院 4T=20得点)

藤崎春菜

藤崎春菜



準決勝のナナイロ戦は後半開始直後のキックオフリターン60m独走、決勝のパールズ戦も後半開始キックオフの弾んだボールを掴んで55m独走の逆転トライ。勝負のかかったクリティカルモーメントにチャンスを逃さずそのまま走り切る走力&メンタリティーに脱帽!


迫田夢乃(ナナイロプリズム福岡 24歳 鹿児島女子―九産大―アザレア 8T=40得点)

迫田夢乃

迫田夢乃


オケロに惜しくも1T届かなかったが2日間6試合で8Tをあげトライランキング2位。身長154cmと小柄ながら、タックラーの指先をギリギリですり抜ける加速でタッチ際をすり抜けトライを量産した。



鹿児島女子―九産大からアザレアでの2季を経て九州へ帰還。全12チームの選手の中で、北九州大会でプレーできる喜びを最も発散させていた。




岡元涼葉(東京山九フェニックス 21歳 京都成章―東京学芸大4年 4T=20得点)

岡元涼葉

岡元涼葉



若返った布陣でチャレンジした東京山九フェニックスにあって、アタック&ディフェンスの両面でチームを牽引。決勝トーナメントでは3試合すべて効果的な場面でトライを決めた。昨年は南アフリカの10s大会も経験。試合を決める時間帯で必ず仕事をする勝負勘に磨きがかかった。


大内田夏月(日体大女子 4年 福岡レディース/筑紫 5T1C=27得点)

大内田夏月

大内田夏月



司令塔であり突破役。DAY1のパールズ戦では3トライハットトリックの大暴れで難敵撃破の主役に! チームの先頭に立って身体を張り、ディフェンスを突破して局面を打開していく姿はフィールドに勇気をもたらす。今季残り3戦ではながとの姉・優月、昨季チャレンジで出場した高3の妹・葉月との3姉妹対決を見たい!


黒田美織(自衛隊体育学校PTS 23歳 アナン学園 5T4C=33得点)

黒田美織

黒田美織


キレキレのステップで相手タックラーをかわしてから猛加速でトライラインまで走り切る走力は圧巻。他チームより1人少ない登録11人で戦ったPTSにあって、DAY1はナナイロを破った初戦の2トライを皮切りに3試合連続の4トライをあげる決定力をみせた。




モニーク・コフィ(三重パールズ 26歳 カナダ 4T=20得点)

モニーク・コフィ

モニーク・コフィ


味方ボールのキックオフのたび、クラウチング姿勢から猛ダッシュでチェイスしてボールを確保。グラウンドのどこにいてもすぐに分かる特徴的なトサカヘアーで走り回り、抜群の運動量でトライにからむ。



初戦の追手門戦では試合開始のキックオフをジャンピングキャッチで確保し、直後には自陣から60mをぶち抜く独走チーム1stトライをスコア。太陽生命シリーズの新スター誕生だ!



原田紗羽(日経大AMATERAS 2年 麗澤高 4T1C=22得点)

原田紗羽

原田紗羽



最終順位は最下位の12位に終わったが、DAY1を最も盛り上げたのは日体大に肉薄、追手門に競り勝った地元・福岡の日本経済大アマテラス。パワフルプレーの垂門奈々、町田美陽のインパクトも光ったが、チームを先頭で引っ張ったのはキックよしランよしタックルよしの司令塔・原田紗羽。敗れた最後のチャレンジ戦でも2トライを決め意地を見せた。



大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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