日本経済大学女子ラグビー部アマテラス(以下、アマテラス)は、今シーズンコアチーム残留をきめたものの、妹尾安南、サバナ・ボッドマン(現:東京山九フェニックス)らキープレーヤーが卒業。ここまで12位と苦しい戦いを続けている。

鈴鹿大会は1日目全敗、2日目も初戦の追手門戦に敗れ、迎えた最終戦の相手はチャレンジチーム。高校生を中心としたチームながらこの世代のトップ選手が集まった手強いチームだ。前半4分、松田涼那のトライで先制するも、前半終了間際にトライを奪われ5-5の同点で前半を終えた。

渡部はるあ

原田紗羽

松田涼那の先制トライ
勝負の後半、垂門奈々が力強いランで突破すると決勝のゴール。さらに原田紗羽が確実にコンバージョンを決めてスコアで相手にプレッシャーをかけた。そのリードを守りきり今大会初の勝利をもぎ取った。

垂門奈々
決勝トライを決めた垂門奈々とアマテラスの中でもインパクトプレーヤーとして存在感をみせているテマレシ・ラヤシに話を聞いた
日本経済大学アマテラス 垂門奈々

――最後の試合で勝利できました。今大会を振り返っていかがですか。
最後チャレンジチームに勝利できてホッとしている一面はあります。
――ポジションは?
1回戦からずっとSOをやっています。
――ラグビーはいつから始めましたか
鹿児島県のクラブチーム5歳からずっとやっていて、高校までは男子と一緒にずっと練習していました。
――強みは見ているとボールキャリーかなと
そうですね。キャリーのところで、ディフェンスラインをくずしたところに味方が顔を出してくれるので、きれいなパスというかオフロードパスでボールを繋いでいけたらいいなと思っています。
――今シーズンは北九州大会でいいパフォーマンスを見せていましたが、それから厳しい戦いが続いています。
他のチームの人に話を聞いたらショートのところは止めたいということで、マークしてくることが多くなりました。ただマークサれても前に出れたらいいと思っていたですけど、やっぱり2人で来られると流石に厳しいですね。

――今けがをされている方はどのくらい
何人くらいかはわからないですけど確実に2、3人はいます。
――最後1大会残っていますが、残留にむけて一つでも上にあげたいところですが、ここまでの課題は?
自分はすごくいろんなポジションをやらせてもらっているのは感謝しているんですけど、ちょっとメンタルが崩れた部分があったので、どのポジションをしてもメンタルを崩さないように自分の本来のプレーを出せるようにしていきたいです。
――ちなみに鈴鹿大会は勝利につながるトライも決めて、ご自身のプレーは良かったんじゃないですか?
少し納得はいかないんですけど、キャリーしてトライまで持ち込めたのでそこは一つ成長というか、出来た部分だなと思います。

テマレシ・ラヤシ

テマレシ・ラヤシ
――日本に来たきっかけは?
お父さんがトップリーグでプレーをしていました。(フィリップ・ラヤシさん)15歳の時に一度日本に来たことがあります。生活をしていたのはニュージーランドです。16歳の時ニュージーランドで行われた高校のセブンズ大会で淵上(宗志監督)さんが見に来ていて、その時に話をしましたがまだ日本に行くのは決めていなかったんですが、18歳になって、福岡に行くことを決めました。
――福岡はいかかですか?
「メチャ大好き」!東京や大阪はどこか行くのに時間がかかりますが、福岡30分くらいあればいろいろなところへ行くことができる。食べものも美味しい。
――好きな食べ物は?
寿司、ラーメン、やきそば・・・・(笑)
――ポジションは
いつもはFWです。セブンズだけで15人制は日本だけでプレーしました。アマテラスではいろんなポジションでプレーします。

――大会はなかなか厳しい戦いをしています。
そうですね。練習ではすごくいい、でも試合は中々きびしい。それは他のチームが強いし、勝つことは難しいです。
――大学での練習時間は?
2時間半くらいです。練習は火曜日がお休みでそれ以外は毎日やっています。大学があるときは17時から。
――ニックネームは?
「ティマ」です。みんな本当やさしいです。
――日本でプレーしていたお父さんは、日本に来ることについては?
「本当に良かったね」と言ってくれました。お父さんはいつも日本の事を話してくれて「ジャパン、すごくいいよ、食べもんは美味しかったよとか」日本語はお父さんの方が私よりも上手です。でも大阪にいたので、関西弁ですけど。