「アップの時に胸が高鳴りすぎて、緊張してしまった」リーダーグループの一人、SH流大。様々な経験を積んできた流だが、ワールドカップという特別の大舞台では、自分をコントロールするのも難しい状況だった。この1試合のプレッシャーに打ち勝った経験は、次なるビッグマッチ、世界ランキング1位のアイルランドとの試合に必ず生かされることだろう。
普段では絶対やらないようなミスが何個か重なって最終的にはロシアの先制トライまで持っていかれたので、もちろん緊張もあって硬さもあったと思います。ミスがある、これが開幕戦でワールドカップだと言うことを受け入れて、もう一回次の仕事、目の前のプレーに集中しようとエナジーを入れました。
試合を通してボールを持ち込んだ時とか、単純なハンドリングエラーもありましたし、なかなかリズムに乗れないような試合だったと思います。昨日のキャプテンズミーティングとかでも、リーチさんは何もプレゼン用意せずにあとは楽しむだけだと言って、特別に何かやったと言うわけではない。
やはりキックのところなんですけど、独自の雰囲気とナイターでやるのも久々で、感覚も多分違ったのかなと言うのは後ろから見ていて思いました。
――ハーフタイムは?
流 相手がバテバテで体力的にはキツイ状態だから、ボールをもちろん前半と同じように裏に入れていくけど、ボールを持った時にしっかりブレイクダウンをしていいキャリーを作る、ボールを保持するところでしっかりとスコアまで持って行こうという話をしました。いい形ができたところで、ここのブレイクダウン出せればとか、ここを出してもう一個フェーズ重ねたらスコアまで行けると言うところでのミスとか、ブレイクダウンへの圧力のところの精度はまあ良くなかったので、なかなかいいリズムを続けることは難しかったと思う。
――13フェーズ重ねてトライをとりました
流 特に22メートル入ってからは、ロシアはあまり動けていないですし、こっちが動ければ必ずトライ取れる自信はあったので、ブレイクダウンで圧力受けつつもここは我慢しようと言う意識でやっていました。
――スペースがあったらキックで裏へ?
流 あれも前半から裏にボールを入れてどんどんプレッシャーかけていきたかったんですけど、ロシアもキッキングゲームをうまく使って、こっちのキック処理もちょっと難しいところがあったので、これがプレッシャーかなと思いました。