4日、ラグビー日本代表は6日に行われる南アフリカ戦の試合登録メンバーを発表。今回ワールドカップスコッドで唯一ノンキャップだったHO北出卓也(サントリー)が初キャップのチャンスを得た。北出はPNCでの参加もなく宗像で合宿をしていた。本体とは別メニュー。選出される可能性を信じ、フィットネスをキープするトレーニングに励んだ。ジョセフHCは「特にセットプレーのところでプレッシャーがかかると思うので力を試すいい機会になる」と北出のパフォーマンスに期待を寄せている。最強・最大の相手とのテストマッチが初キャップ。プレッシャーのかかる中で本来の力を発揮できるか。
選ばれたことについてすごくうれしく思いました。それと同時に責任も感じました。合宿通して、厳しい状況も多かったですが、最後まであきらめずやろうという思いでやっていたので本当によかったと思いました。
――ジョセフHCはスローイングの精度を評価していました。
スローイングに関しては自分でも武器だと思っています。そこを評価されたのは嬉しい。投げた時、僕が考えているのは、「無になること」を一番意識しています。あまり雑念が入ってきた時は深呼吸をして、全てを忘れて気持ちを「無」にしてから投げるようにしています。メンタルトレーナーのデイヴがきてからそういうことを取り入れてみたらという提案があり、取り入れています。
自分の調子がいい時と悪い時があることを相談したところ、試してみたらいいんじゃないかということでやりました。
――PNCには出場せず、宗像、そして網走合宿に参加されました。どのくらいから自分の評価があがってきたなと感じましたか?
評価が上がっているというのは正直感じていなかったです。評価の部分は自分のコントロールできる部分でもないのでそこはあまり気にせず、自分ができることを100%取り組むということをやってきました。
――チームメイトのHO堀越康介選手とは何か話をしましたか
堀越とは練習外でも切磋琢磨してやっていましたし、もし堀越が呼ばれても素直に応援することができたと思います。そういう関係でやってきました。彼からは「頑張ってください」と言われました。チーム内で1番2番という関係ですが、代表ではライバルとなりました。そこはあまり気にしないで自分のできることを100%やることだけをフォーカスしていました。