北出卓也「スローイングは気持ちを『無』にしてから投げる。自分のできることを100%取り組む」 | ラグビージャパン365

北出卓也「スローイングは気持ちを『無』にしてから投げる。自分のできることを100%取り組む」

2019/09/05

文●編集部


4日、ラグビー日本代表は6日に行われる南アフリカ戦の試合登録メンバーを発表。今回ワールドカップスコッドで唯一ノンキャップだったHO北出卓也(サントリー)が初キャップのチャンスを得た。北出はPNCでの参加もなく宗像で合宿をしていた。本体とは別メニュー。選出される可能性を信じ、フィットネスをキープするトレーニングに励んだ。ジョセフHCは「特にセットプレーのところでプレッシャーがかかると思うので力を試すいい機会になる」と北出のパフォーマンスに期待を寄せている。最強・最大の相手とのテストマッチが初キャップ。プレッシャーのかかる中で本来の力を発揮できるか。

選ばれたことについてすごくうれしく思いました。それと同時に責任も感じました。合宿通して、厳しい状況も多かったですが、最後まであきらめずやろうという思いでやっていたので本当によかったと思いました。


――ジョセフHCはスローイングの精度を評価していました。


スローイングに関しては自分でも武器だと思っています。そこを評価されたのは嬉しい。投げた時、僕が考えているのは、「無になること」を一番意識しています。あまり雑念が入ってきた時は深呼吸をして、全てを忘れて気持ちを「無」にしてから投げるようにしています。メンタルトレーナーのデイヴがきてからそういうことを取り入れてみたらという提案があり、取り入れています。

自分の調子がいい時と悪い時があることを相談したところ、試してみたらいいんじゃないかということでやりました。

――PNCには出場せず、宗像、そして網走合宿に参加されました。どのくらいから自分の評価があがってきたなと感じましたか?


評価が上がっているというのは正直感じていなかったです。評価の部分は自分のコントロールできる部分でもないのでそこはあまり気にせず、自分ができることを100%取り組むということをやってきました。


――チームメイトのHO堀越康介選手とは何か話をしましたか


堀越とは練習外でも切磋琢磨してやっていましたし、もし堀越が呼ばれても素直に応援することができたと思います。そういう関係でやってきました。彼からは「頑張ってください」と言われました。チーム内で1番2番という関係ですが、代表ではライバルとなりました。そこはあまり気にしないで自分のできることを100%やることだけをフォーカスしていました。

ラグビーをやれることがあらためて当たり前ではないなと思った。

――網走合宿に招集されるまでに自分として取り組んでいたこと


まずはフィットネスを落とさないこと。人数も少なくてやれることも限られていたので、ラインアウトのスローだったり、精度が落ちないように練習していました。


――日本でのワールドカップです


今後の日本ラグビーが発展するかどうかがこの大会にかかっていると思うので、そういう部分で責任をもってプレーしないといけないと思います。


――合宿前に、(6月の大阪府吹田市の交番で襲撃された事件で重体となった)古瀬鈴之佑巡査をお見舞いしたということですがそこではどんな話を。


選ばれる前に実際に会いました。その時はすごく元気でした。素直によかったなと思いましたし、頑張ってほしいといってもらえました。彼はレフェリーを目指していましたがそういうのを今、やっていけるかどうかわからない状況です。自分はラグビー(をやれることが)あらためて当たり前ではないなと思いました。

――サントリーではスクラムの評価も高いですが、代表では長谷川慎スクラムコーチからどのように言われていますか?


今まで組んできた中で、僕の癖がありました。そういうのを慎さんから指摘していただきました。正直、そこはいわれるまで気づいていなかったので、意識することでうまく組めるようになってきたと思います。トップリーグだと、低く組むというのを意識していたのですが、代表で体格の大きな選手と組む時は、(低く組むと)上から押しつぶされてしまう。崩されてしまうと必ず重い方が優位になる判定となってしまうことが多いので、低く組みすぎないということを慎さんから言われました。


――ワールドカップを意識したのは


ワールドカップについてはラグビー選手である以上、いつかは出たいという思いはありました。代表に呼ばれるようになって、漠然とですが、形となってワールドカップが見えるようになってからより強く意識しました。僕はあまり先の目標を立てないことにしています。まずはサントリーのレギュラーになることでしたし、そういう目の前の目標を一つずつクリアしてきて今ここにあると思っています。

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