18日、ラグビー日本代表はワールドカップ初戦となる南アフリカ代表戦の試合登録メンバーを発表した。エディー・ジョーンズヘッドコーチのコメントを全てお送りする。
W杯で最も勝率が高いチームに、最も勝率が悪く、最も小さなチームがチャレンジする
W杯初戦、この4年間必死に頑張ってきました。南アフリカという非常にリスペクトに値するチームと対戦できて嬉しく思います。W杯で最も勝率の高いチームで、非常に大きくて経験の豊富なチームです。ジャパンは逆で、W杯での勝率がもっとも悪く、もっと小さいチームです。けれども、ジャパンは過去最高に経験値のあるチームで構成されています。非常に良い機会です。楽しみにしています。
――以前に考えていた15人と今回の15人は違いがありますか。
ジョーンズHC 以前どう思ったかは関係ない。このゲームに対してベストの23人を選んだだけです。
――南アフリカ相手に歴史を作る。どこで勝負しますか。
ジョーンズHC ダビデがゴリアスに槍を持って戦うようなものです。我々は槍をもっていないのでいろいろなもの武器を持って戦っていきたい。しっかり自分の戦えるものを見極めてぶつけたい。でも中心になるのはセットピースだと思います。試合で戦うにはセットピースで戦えないといけません。
――今回、どのようなサプライズが見られますか。
ジョーンズHC 多くのサプライズを見せられると思います。南アフリカにとってはそうではないかもしれないけど。
――W杯の初戦はどんな試合をしたいですか。
ジョーンズHC 勝てる試合をするだけ。勝つにはフィジカル面で戦い、どのようなボールでも勝ち取ったら動かす。相手が持っているボールを奪い返さないといけない。W杯に来て、日本としてリスペクトを得るために来ました。大会が終わった後、日本もリスペクト値するチームとして思われるような印象を与えたい。毎試合、そのリスペクトを得るために戦います。そして上手く行けば勝つ。選手たちは良い準備しました。真っ向勝負する準備できています。
――SOとWTBの先発選手の選考理由は。
ジョーンズHC ベストプレイヤーだからです。
松島は南アフリカにゆかりがあり、父はジンバブエ人で、シャークスのアカデミーでプレーしていた。彼に南アフリカと対戦するチャンスを与えました。山田は世界一のWTBハバナとトイメンになります。こういうビッグゲームをエンジョイできる選手です。ということでこの2人を選びました。(小野)晃征とハル(立川理道)は非常に悩みました。ただ小野の方がオーガナイズ面で上だと判断しました。
――2007年W杯は南アフリカ代表に携わりました。内部事情を知っていることは日本の助けになりますか。
ジョーンズHC 南アフリカ代表の戦い方はみなさんご存じでしょう。ハーフウェイラインのラインアウトは5人で、SOにFWの選手を入れてドライブして、その後はHSがハイパントを蹴る。心理的にもフィジカルの大きさで、体で当ててくる。我々はそういう知識しかない。すべての相手に対して、戦術、日本の戦いを確立してきました。
ただ南アフリカのセレクションやテストマッチの結果を見るとナーバスになっている。通常は、LOヴィクター・マットフィールドのようなベテランの選手は、初戦は休みのはず。初戦で日本代表に出してくるということは、かなりナーバスになっていると思います。そのナーバスの隙を狙いたい。
――SHフリー・デュプレア、SOスカルク・バーガーは日本人の選手や戦い方を熟知しているのでは。