20日、エディー・ジャパンこと、ラグビー日本代表がワールドカップ2015イングランド大会の初戦で強豪南アフリカ代表と対戦した。「世界一のフィットネス」をつくるために2012年のチーム発足後、「世界一のトレーニング」を積んできたジャパン。その積み上げが自信となって、当初の下馬評を覆す素晴らしい試合を見せた。
先制したのはジャパン。7分、素早い展開で南アフリカ陣内に攻め込むと22mライン手前の南アフリカがオフサイドの反則。FB五郎丸歩が冷静に決めて3−0。さらに、10分にも同じような位置でPGを狙うがこちらは失敗。前半の入りで、南アフリカにスコアをさせることなくジャパンがペースをつかんだ。
15分、南アフリカがようやくチャンスを迎える。22m手前のラインアウトからフェーズを重ね、ブレイクダウンでジャパンのペナルティを誘い16分、ゴール前ラインアウトからモールで押し込みFLフランソワ・ロウがトライを決めて逆転。SOパッド・ランビーのコンバージョンも決まり7−3とした。
ジャパンにチャンスが訪れたのは28分。ゴール前10mラインアウトからモールを押し込み、FLリーチ マイケルがトライ。10−7と再びリードした。しかしワールドカップを2回制覇している王者南アフリカは、すぐさま32分にラインアウトモールから、HOビスマルク・デュプレッシーがトライを返し12−10と再度逆転。その後も南アフリカはジャパン陣内でフィジカルを前面に出した攻撃でトライを狙うも、ジャパンの15人が自分よりも遥かに大きな選手に対しても臆することなく、全員低いタックルで相手を倒し、すぐに立ち上がり再びタックルに向かう、ひたむきなディフェンスでトライを許さない。結局、前半はそのまま12−10で終了。スタジアムがこの結果に対してざわつき始めた。