ウエールズ代表サントリーに敗れる。歴史的“事件”は偶然か、必然か。 | ラグビージャパン365

ウエールズ代表サントリーに敗れる。歴史的“事件”は偶然か、必然か。

2013/06/07

文●大友信彦


 

ウェールズ代表が来日。いよいよ日本代表とのテストシリーズが始まる。
1970年代には世界最強と謳われた「レッドドラゴン」
2011年ワールドカップでは世界の4強に食い込んだ強豪。
しかし、前回来日した2001年には忘れられない「事件」が起きた。
日本選手権王者・サントリーが、初戦でレッドドラゴンを撃ち破ったのだ。
ブリティッシュ&アイリッシュライオンズの南半球遠征。ノンキャップ組多数を含む若い編成。
そして6月初旬の蒸し暑さ……。
いくつもの共通項が、再びの金星を予感させる。
伝説の勇者を、日本の単独クラブが蹴り倒した伝説の夏の午後へ、タイムトラベル!

失望の闇はどれほど深かったのだろう。インタビュールームに入ってきたウエールズのコーチ陣と選手の顔は、一様に血の気を失っていた。 6月3日。秩父宮ラグビー場。26年ぶりに来日したウエールズ代表の初戦。「日本の進歩を感じた」くらいのコメントで余裕を見せつけるはずだった試合は、41対45のスコアでまさかの敗北。70年代には世界の頂点に君臨し、今季の6カ国対抗でも4試合を終えて2勝1敗1分。世界に冠たる強豪ウエールズが、日本選手権王者とはいえ単独クラブに過ぎないサントリーの軍門に下ってしまったのだ。

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