みなさんこんにちは。大西将太郎です。この週末は、長野県安曇野市の国営アルプスあづみの公園で開かれたイベント「キッズラグビーパーク」にインストラクターとして参加してきました。
これは、ラグビー協会や市町村などが入ったわけではない民間のイベントでした。長野県でも菅平や車山などの合宿地や、岡谷や飯田など花園常連校のいるあたりはラグビーが盛んですが、松本から安曇野にかけての一帯はまったくラグビー不毛の地なのだそうです。
でも、そんなところから呼んでいただけたのは光栄です。今回は相方として、啓光学園中・高からの後輩で、日本代表、ヤマハ発動機でも一緒にプレーした冨岡耕児に声をかけて2人で行きました。冨岡はラグビー初心者向けのクリニックを以前からやっていて、ノウハウも道具も持っていて、助けてもらったのですが、正直、予想していなかったくらいたくさんの子ども達が集まってくれました。これをきっかけに、少しでもラグビーに親しんでもらえたら嬉しいです。
古巣に自身の成長をみせつけた山田章仁のパフォーマンス
サンウルブズの試合は、長野へ向かう電車の中で、Jスポーツのオンデマンド中継を見ていました。何よりも印象的だったのは山田章仁のパフォーマンスです。試合開始直後の先制トライとガッツポーズからは、去年フォースでチャンスをもらえなかった悔しさを晴らしたぞ! という思いが伝わってきました。アキがフォースへ行ったときのエージェントが僕もお世話になっている人で、去年アキが苦しんでいた状況は聞いていたので、なおさらです。
最初のトライだけじゃなく、山田章仁の成長を古巣のフォースに見せつけた80分でしたね。特に印象的なのは、ボールをもらいに行く積極性です。最初のトライは、CTBデレク・カーペンターの動きに反応して、オフロードパスをもらえる位置に走り込んでいた。アキ自身は「パスをもらえただけです」と話していたそうですが、ひとつ手前のボールキャリアに対する寄りの早さ、トライへの嗅覚は本当に素晴らしい。
トライ以外の場面でも、タッチラインに迫ったところでも簡単に出されずにオフロードパスを内につないだり、粘り強いプレーがたくさんあった。去年はアキを使わなかったフォースのフォーリー監督も、今のアキだったら絶対に使ったでしょうね。
アキはこれで7トライ。2試合欠場しながらも、スーパーラグビーのトライ王に並びました。これも本当にすごいことです。6月からはリオ五輪に向けてセブンズに専念するという話も聞いていますが、残り試合でどれだけトライをあげるか、楽しみです。