サンウルブズ待望の2勝目!パーカーの神業キックには脱帽。 | ラグビージャパン365

サンウルブズ待望の2勝目!パーカーの神業キックには脱帽。

2019/04/01

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。
サンウルブズが2勝目をあげました。
それも、オーストラリアでのアウェー戦での初勝利。相手はスーパーラグビー優勝経験のあるワラターズです。それもフーパー、ビール、フォラウ、シモンズ、ケプといったワラビーズの錚々たる面々が並んでいたベストの布陣でした。秩父宮の試合では1点差の戦いを演じていたので、相手に油断はなかった。手の内を明かして、敵地に乗り込んで、ベストの相手とまったく言い訳なしの勝負をして、勝ったわけです。本当に素晴らしい。サンウルブズがチームとして、本当の力をつけてきたと感じます。

この試合、見ていた多くの方が強い印象を受けたのはやはりヘイデン・パーカー選手のゴールキックでしょう。この試合では5度蹴ってすべて成功。今季のサンウルブズの試合では27回蹴って全て成功という記録を続けています。昨年のサンウルブズでは50回蹴って48回成功。外したのは僅か2本で、成功率は96%という驚異の数字を出していましたが、今季はそれを超えています。圧巻です。

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特に、このワラターズ戦では後半9分、セミシ・マシレワ選手が右隅にトライを決めた後のコンバージョンをみごとに決めたキックはみごとでした。この試合、サンウルブズは最終的に31‐29の2点差で勝つのですが、トライ数は4‐4の同数。要するに、この難しいキックをパーカーが入れた、その2点でサンウルブズは勝ったと言ってもいいでしょう。

このキックはタッチラインギリギリの位置からのキックだったこともあり、生中継のカメラが真後ろから撮っていて、多くの方が興奮されたことでしょう。僕もJスポーツの生中継を解説させていただいていたのですが、思わず声が出てしまいました。

あの場面では、パーカーのキックの軌道が印象に残ったという方が多いと思います。

パーカーは左足キックなので、一般的には左から右にフックしていきやすいんじゃないかと思う方が多いかもしれません。でも、キックの軌道はキッカーの蹴り方でそれぞれ違うんですね。僕も、蹴り足とは反対側にスライスしていく軌道が多かった。キックの調子がいいときは特にその傾向がありました。僕は右足キッカーなので、パーカーとは逆に、左から右に少し切れていく感じです。


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