春は別れの季節です。僕もこのほど、3年間過ごした愛知県刈谷市を離れて、近鉄時代に暮らしていた神戸市に戻ってきました。愛知県に住んだのは初めてでしたが、考えてみれば、花園の全国高校大会の決勝の相手も西陵商(現・西陵)だったし、縁があったのかな。
豊田自動織機シャトルズで過ごした3年間は、自分のためと言うよりも、これまで積み重ねてきた経験を次の世代に伝えるため、シャトルズがトップリーグに残留していけるようなウィニングカルチャーを作るために、最後の力を振り絞って突っ走った3年間でした。
3年目はコーチ兼任という立場でしたが、若い選手には個別にアドバイスしたり、外国人コーチや外国人選手と日本人選手の間に入って、通訳も兼任してコミュニケーションをサポートしたり、相手を分析したりして、2015シーズンは10位というシャトルズにとって最高の順位で終えることができました。満足できる成績とは言えないけれど、やれるだけのことはやったかな(今はデジタル情報全盛の時代ですが、これまでのTL経験で蓄積してきた各チーム、各選手のアナログ的な情報をチームにフィードバックしたことは、かなり勝利に貢献できたと自負しています)。
これからはシャトルズがトップリーグで戦っていけるウィニングカルチャーを育てていけるよう、外からサポートしながら、コーチングの勉強をして、ラグビーに貢献していこうと思っています。詳しいことは、報告出来る状態になりましたらお知らせいたします!
次なる対戦相手は、キングス。キープレーヤーは、山田とピシ
さて、サンウルブズは東京とシンガポールでの4試合を終え、今週からいよいよ南アフリカでの戦いを迎えます。相手はキングズ。ここまで全敗同士の対戦になります。南アフリカグループでは現在、サンウルブズが勝点2で7位、キングズが勝点0で最下位。サンウルブズは、負けたら入れ替わって最下位に転落してしまいます。何とか勝って、初勝利をあげてほしいですね。
十分期待できると思います。ここまでのスタッツを見ると、キングズはアタック面でもディフェンス面でも振るいません。サンウルブズは、この前のブルズ戦でも素晴らしいトライをたくさんあげたし、アタックは行けそうな気がします。ラインアウトとスクラムの獲得率が下がっているので、ここを改善して、最初のフェイズでゲインラインを切って行ければ、十分フィニッシュまで持って行けると思います。特にアキヒト(WTB山田章仁)にボールを回せれば、かなり高い確率でフィニッシュまで行ける。今のアキヒトの充実は素晴らしい。ワールドカップの時よりもいいですよね。