3日、関東大学対抗戦A、明治大学vs筑波の一戦が行われ、明治が31-0で筑波に完勝し全勝をキープした。
前半3分明治はゴール前ラインアウトからモールで押し込み、右オープンサイドへ展開。CTB秋濱がボールをキープし相手ディフェンダーを引きつけ最後は大外で待っていたWTB白井にパス。白井がそのまま右隅に先制トライ。
前半8分、明治は敵陣ゴール前で相手ボールスクラムをプレッシャーかけてペナルティーを獲得。再びマイボールスクラムを選択。前半9分、明治はマイボールスクラムから右サイドに展開し13番秋濱がそのままトライを決めて明治が12対0とリードを広げる。
前半12分、ミッドフィールドで明治9番柴田がジャッカル。再び筑波陣内でボールを展開。筑波はゴール前のラックでプレッシャーをかけ明治のペナルティを誘いなんとか自陣を脱出。前半14分、明治が自陣10m付近でスローフォワードの反則。筑波ボールのスクラムとなる。筑波は右サイドに展開をするが、明治12番平がジャッカル。筑波の前進を許さない。
前半18分、筑波はフルバック増山のビッグゲインで敵陣22m内側まで前進するもその後ラックへのサポートが遅れノットリリースザボールでペナルティ明治に再び戻されてしまう。
前半20分、明治大学は10番伊藤がビッグゲイン。その後ボールが続かず筑波がカウンターアタック。明治のノックオンで筑波ボールのスクラム。筑波のパスが乱れ、中々敵陣に入ることができない。
前半35分、明治は中央付近のスクラムでペナルティを獲得。タッチに蹴り出し前進。敵陣ゴール前ラインアウトからBKへ展開。11番海老澤がショートパントで裏のスペースにキック。そのボールを自らボールをキャッチ。10番伊藤につなぎ、伊藤がそのままゴール中央にトライ。平のゴールも決まり19対0と明治がリードを広げて前半を終えた。
後半からメンバーの入れ替えをしたのは筑波。1番湯浅大心に変わって17番二重賢治を投入する。後半最初にチャンスを迎えたのは筑波。後半2分、ボールをつないでWTB飯岡が裏のスペースにキック。明治15番金が対応するがボールをタッチに切り出すのがやっと。ゴール手前のラインアウトのチャンスを迎える。
筑波がラインアウトを後ろで合わせてそのままドライビングモールでインゴールに迫るもボールをグラウディングできず。後半9分、明治が自陣でマイボールスクラム。ペナルティを獲得し敵陣深くに前進。直後のラインアウトからサインプレーで2番西野から11番海老澤と繋がり海老澤がトライ。24-0と明治がリードをさらに広げた。
後半15分、明治は12番平に代わって1年萩井耀司を投入。萩井が10番伊藤が12番の位置にコンバートされる。
その後、互いにスコアが奪えず迎えた後半34分、敵陣ゴール前付近で明治・木戸キャプテンがキックチャージ。ボールを奪った明治がボールを継続して最後は7番福田がダメ押しのトライ。萩井のゴールも決まって31-0とした。
結局、筑波は明治のディフェンスを崩しきることが出来ずそのまま試合終了。31-0で明治が筑波を零封し快勝。勝ち点6を獲得し30点として暫定1位(*早稲田も全勝。試合数が1試合少ない)1週おいて、次戦は帝京大に挑む。
筑波 嶋崎達彦監督
青山学院大学に負けてからここを一つの大事な試合と見据えて、日体大と戦って迎えた試合だったんですけど、ちょっと思ったような展開にできなかった。セットプレーで1次、2次含めて流れを乱す場面でうまくできなかった。少ないチャンスを簡単なミスでのがしてしまったこと。明治さんのプレッシャーもあると思うんですけど非常に厳しかったです。もう一回試合を見直して、次の早稲田大学戦にむけて準備していきたい。
スクラムはしっかり戦えたと思うんですけど、スクラムでは押し切れていないというかうまうアタックするためのデリバリーができていなかった。
筑波 中野真太郎キャプテン
試合が終わって率直に悔しい思いでいっぱいです。青学戦で負けてからこのままじゃ絶対駄目だということで本当にチームを変えようと必死にやってきて、今日の試合をターゲットにしてきましたけど、自分達がやりたいことをさせてもらえなかった。
セットプレーからモメンタムを取ってそこで流れに載ってアタックしていきたいという、そこを自分達の強みにしようとやってきましたけど、さきほど監督が言われたようにセットプレーが上手くいかなかったり、カウンター(アタック)のところで、相手にモメンタムを消されてしまった。自分達は中盤で相手に粘り強くディフェンスをされて、そこで流れを失ってしまうことが多かった。
明治大学 神鳥裕之監督
今日のゲームは後半戦にむけた初戦ということで非常に大事なゲームだと位置づけていました。Aチームにとっては久しぶりのゲームでしたので、最初の入りのところは心配したんですけど、いい形で2つとって流れを掴めていた。次の試合に向けてもしっかり準備したいと思います。
ーースクラムについて
前回の試合が立教でそこから3週ほど空いていたんで、少し格上のチームにむなを借りるような形で取り組んできましたが、ゲームの中でもスクラムのシーンはよかったと思います。
ただ、ここ数年というかスクラムの重要性は、どのチームの非常に力をいれているので、ゲームを通じてなかなか圧倒的に上回れるようなシーンを作ることは難しくなっています。本当にここぞというときにしっかりと自分達のスクラムを作っていくことが大事になってくると思います。
ーー帝京戦にむけて
フィジカルやセットプレーの強さは大事だと思っていますし、そういったところの勝負はチームの勝敗をわけるというぐらい重要なところになってくると思います。そこは我々もこだわって勝負しているチームなので。
明治大学 木戸大士郎キャプテン
夏合宿で筑波戦にまけてしまって、リベンジするという気持ちで臨んだ試合でしたが、入りで僕達のいいラグビーができたかなと思います。中盤だったり、苦戦した部分、攻めきれない部分、ミスが多くなった部分はすごくあったんで、そこは改善していかないといけないと思っています。次の帝京戦にむけてしっかり準備していかないといけないと思います。