圧巻の大学デビューだった。
4月25日、帝京大グラウンドで行われた関東大学ラグビー春季大会開幕戦。帝京大の左WTBで先発した1年生の竹山晃暉(たけやま・こうき、1年・御所実)は、いきなり5トライ3アシストの大爆発で大学デビューを飾ったのだ。
竹山と言えば、昨季の全国高校ラグビーのヒーローだった。御所実のエースとして、死闘となった慶応戦の再逆転サヨナラトライなど、トライの山を築き、御所実の花園準優勝の原動力となった。
その竹山の大学デビュー戦は、完璧と呼びたくなるほどに、みごとなパフォーマンスだった。
開始4分にHO坂手淳史主将(4年・京都成章)が先制トライを決めた後の6分だ。FB重一生(3年・常翔学園)のパスを受けて左中間からインゴールに回り込み大学公式戦初トライ。
35分には逆サイドにライン参加して豪快に突破。相手DFと2対1になっても何度もフェイントを入れ、12番CTB園木邦弥(3年・春日丘)を完全にフリーにしてからラストパスを送りトライをアシスト。