サクラセブンズがワールドシリーズ残留を果たした。
5月31日から6月2日までスペイン・マドリッドで開かれたセブンズワールドシリーズことHSBCSVNSグランドファイナルで行われた新フォーマットの昇降格プレーオフ、ワールドシリーズ年間9位だったサクラセブンズは激戦を勝ち抜いて残留を果たした。
第1戦 ○32-0ポーランド
サクラセブンズがグループ最下位のポーランドに圧勝。好スタートを切った。
日本は2分、松田凜日のブレイクから中村知春が先制トライ。4分にも松田凜日のゲイン&オフロードパスから中村知春が左中間にトライ。さらにラインアウトで相手ボールを中村がスチール、大谷芽生のビッグゲインから堤ほの花がトライ。田中笑伊のコンバージョンも決まり17-0とリードして折り返す。
日本は後半も攻撃の手を緩めない。相手キックオフボールのこぼれ球を蹴り込まれ自陣ゴール前まで戻されるが、そこから大竹風美子がビッグゲイン。ハーフウェー手前まで陣地を戻すと、中村がロングパスでサイドチェンジ。このパスを前に出ながら捕球した堤ほの花が50m独走してトライ。さらに3分には中村がキックチェイスで相手ゴール前まで走り込んでボールを確保してPK。いったん相手ボールになったが、相手キックをチャージした中村から原わか花-西亜利沙とつないでトライ。ホーンがなったあとも攻め続けて大竹がトライを加え、32-0と圧勝した
第2戦 ×14-17中国
第2戦の相手は中国。初戦ではコアチームのスペインに12-7と競り勝った。かつてブラックファーンズを率いたゴードン・ティエッチェン氏がテクニカルアドバイザーに就き、チャレンジャーシリーズで3大会連続優勝してくるなど絶好調だ。
試合は互いに激しく前に出て相手の時間を奪うディフェンスでプレッシャーをかけあう展開。日本は3分、相手DFの出足を逆手に取った大谷芽生のビッグゲインから平野優芽がDFの隙間をすり抜ける得意のランでトライ。田中のコンバージョンも決まり7点を先制する。
絶好のスタートを切った日本だったが、ここで中国選手に負傷があり、治療と退場で試合はおよそ5分以上にわたって中断。
これで微妙に流れが変わってしまったようだ。中国はアタックの出足が良くなり、対照的に日本DFの出足がやや鈍り始める。前半残り1分から2連続トライをあげ10-7と逆転して折り返した中国は、後半早々の2分にもトライ。17-7とリードを広げる。
日本はディフェンスでボールを奪ってもそこからのアタックで取り急いでしまいミスを連発。7分にようやく堤ほの花がトライを返し14-17と追い上げるが、次のキックオフをタップバックしたボールを中国がキープし、ホーンを待って蹴り出し試合終了。中国が接戦を制した。