セブンズワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」グランドファイナルとして行われる5月3-4日のロサンゼルス大会に出場するサクラセブンズの登録メンバーが1日、発表された。シンガポール大会のメンバーから石田茉央、梶木真凜、三枝千晃が外れ、替わって秋田若菜、大橋聖香、吉野舞祐が加わった。主将は田中笑伊が務める。
世界のステージで躍進を続けるサクラセブンズにあって、独特の存在感を放っているのが内海春菜子(うつみ・はなこ=横浜TKM)だ。

内海春菜子
先の記事で紹介した谷山三菜子が、バンクーバー大会の延長戦でサヨナラトライを決めたように試合の最後で活躍するラストミニッツ・プリンセスなら、内海はさしづめゲームスタート・クイーンだ。まだゲームの温度もリズムも見えていない、ゲームの入りの大事な時間に、ラインブレイク、ビッグゲイン……内海は決まって大仕事をする。相手も疲れていない、大型選手がガソリン満タン、元気いっぱいで向かってくる時間帯に、相手の出鼻を折り、上手くいかないぞ、日本は手強いぞ、と思わせる。

内海は2000年3月16日生まれの25歳。だがサクラセブンズ歴は長くない。
ミレニアム世代と呼ばれるこの学年は、女子ラグビーのゴールデンエイジだ。
高校1年の2015年、6月の太陽生命シリーズ東京大会で、ラガールセブンで出場した平野優芽(東亜学園)が15歳3ヵ月という若さで大会MVPを獲得した。

内海(左)、平野優芽(中央)