女子ラグビーの強豪クラブ、東京フェニックスが7日、ニュージーランドの最強豪州、オークランド協会とパートナーシップ協約を結んだことを発表した。
オークランドはニュージーランド最大の都市で、1987年と2011年のワールドカップで開幕戦&決勝戦の会場となったイーデンパークを抱える都市である。農業国ニュージーランドでは唯一の大都市と言ってもいい。
フェニックスは、2002年に、日体大ラグビー部女子チームのOGチームとして結成されたのが始まりだ。2009年に7人制ラグビーが五輪種目に決定して以降、女子7人制に力を入れるクラブや企業・大学チームが増加し、フェニックスはいくつかの名門クラブと同様に選手の流出に悩んでいた。
練習に集まるのが「3人とか、ひどいときは1人だったことも」(元キャプテンの中村知春)という消滅寸前の状態から、請われて就任した四宮洋平GM兼監督がスポンサー手配や外国人選手の獲得など大胆な再建策を断行。昨年の太陽生命ウィメンズセブンズ第1戦・龍ケ崎大会では準決勝でラガールセブンに0-29で完敗していたチームが、今年の第2戦・秩父宮大会では同じラガールセブンと決勝を戦って19−15で快勝。大会初優勝を飾ったのだから、長足の進歩だ。
実はフェニックスは、今年4月の太陽生命セブンズ第1戦・保土ケ谷大会のときからNZ代表のメレ・フファンガ、オークランド代表のマリア・トヴァという2人のNZオークランド出身選手を加入させていて、秩父宮大会優勝にも大きく貢献していた。今回の提携は、その協力関係をさらに進める一歩だった。