「私も若手と言われてたんですけどね」
23歳の田坂藍主将が笑った。
日本女子ラグビーを牽引してきた鈴木彩香や山口真理恵、加藤慶子らの「次の世代」として「若手」と呼ばれてきたのが田坂らの世代だ。セブンズですでに中心選手として活躍している井上愛美、冨田真紀子は同学年。1学年下には横尾千里、谷口令子、鈴木実沙紀……まさしく日本女子ラグビーのゴールデンエイジなのだが……。
「すごいですね。正直私もびっくりしました。でも彼女たちはスキルが高くて、通用するところがたくさんある。思い切りやってもらって、私たちはそれを支えられれば」
23歳の田坂が、いかにもお姉さん的なコメントを口にしてしまうほど、女子若手の躍進はすさまじい。
4月のジャパンセブンズでは、清水麻有(群馬・東農大二高3年)と野田夢乃(福岡・福岡高3年)の2人が17歳でシニア日本代表にデビュー。オランダを相手に、エキシビション試合ながら、アグレッシブなプレーを披露した。